そういえば悲しいことがあった

携帯を本当に必要としている人は少ないでしょって話。

僕みたいな人は極端だと思いますが、携帯を本当に必要としている人ってそんなに多くないですよね?
あの小ささで何でも出来る自由さは素晴らしいと思いますけど、何となく使い始めてそのまま惰性で使い続けている人が多いように思えます。

私の場合仕事で必須ですが、最近職場では「私用に使うべからず」という空気が濃くなってきましたので買いました。あとで調べたら、会社の電話の通話料、通信料はいずれも無料通話料+持ち越し分でまかなえていましたよ*1。ほら見ろ、俺は常識の範囲でしか使ってないって。
それはともかく、じゃ、本当に必要としているのかって言われると、「本当に必要なものしか持ってちゃいけないのか」って話ですよね。ポータブル・オーディオなんて本当に必要なのか。家にパソコンなんて本当に必要なのか。自家用車とか単車って本当に必要なのか、腕時計って本当に必要なのか。コーヒーって本当に必要なのか。漫画って必要か?アニメって必要か?斧って必要か?
電話には邪悪な側面があって、アンブローズ・ビアスの「悪魔の辞典」には「嫌な奴から距離をおくことを無意味にする、悪魔の発明」なんてことが書いてありました。携帯はさらにたちが悪いと思いますが、何しろ仕事で持たされていますので私用の電話機が増えても害悪の量は一定です。
その昔。思い返せば本当に昔になってしまいましたが、ある女性から飲み会へのお誘いがありまして、指定の駅に行ったのですが現れません。結局30分くらい待った後、しおしおと帰り、途中の駅で降りていきつけの店の店長相手に「やっぱり縁がないんだねぇ」と、聞かされても嫌な話を無理やり聞かせたことがあります。後でわかったのですが、反対側のホームの反対側の端でその女性は待っていたそうです。
そういう、つまらないすれ違いを起こさないというだけでも、私には価値がありますね。もっとも、ほろ苦い思い出の機会を奪う野暮な機械なのかもしれませんが。

*1:1週間で2時間の電話会議とか、海外との連絡に品パインに使っているのだが、無料回線もあるので…

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