画面サイズと画面解像度

とりあえず買い替えの話があるのはレコーダーだけですが、つながる先が将来どうなるかを知っておかなければならないので、TVの話から。
TVは地上波デジタル放送の開始に従い、ハイビジョン化が進んでいます。MotoGPなんかはNTSCで見ることができれば十分なのですが、NHKの自然番組なんかは一度ハイビジョンで見せてもらったことがあるばっかりに、できればハイビジョンで見たいなぁなどと贅沢なことを考えてしまいます。
そこで電気屋テレビのコーナーに行くと、いまやテレビは薄型ワイドばかりですね。32V型なんて、以前は想像すらできないほど*1の高級品だったのですが、大型電気店では安物扱いです。安くないですけど。
ちょっと困るのは、大型電気店の場合、展示の具合で商品が小さく見えることです。我が家に置けないのでは困ります。そこで、画面サイズを絵に起こしてみました。

32V型は、「20型の画面を横倒しにして二つ並べた」位の大きさです。かなりでかいです。
さて、32V型のVってなんでしょう。これはテレビの勉強をした人なら昔から知っていた有名な水増しの尻拭いです。「x型テレビ」のxは、ブラウン管の対角線のサイズをインチであらわしたものです。アメリカではこれは「ラスター」と呼ばれる表示部分の面積でしたが、日本のテレビメーカーはブラウン管の機械寸法のことを言っていました。当然、同じ20型ならば、日本のほうが絵が小さいです。その代わり安い。安かろう、悪かろうってやつです。
この水増しは、アップル製のMacintoshIBM互換機のブームにより、海外のディスプレイが大量に輸入されたことで白日の下にさらされ、立ち行かなくなってしまいました。現在液晶テレビのサイズは表示部分で表されており、32V型のVは表示部分のサイズであることを意味しています。
さて、32型はやや大きすぎる気がしますが、このサイズは「フルHDTV表示」が可能な一番小さなサイズであるという点は抑えておく必要があります。ハイビジョンテレビの解像度には大まかに2つあります。

  • 1366x768(ドット)
  • 1920x1080(ドット)

後者がフルHDと呼ばれるものです。当然、後者のほうがきれいな絵になるわけですが、じゃぁ、それが分かるかというと別の話です。もちろん、店頭でちょっと気をつければ"BShi"と画面右上に出ている文字にかすかな滲みが見られたりして「やっぱり1366x768じゃなぁ」などと考えてしまいます。が、居間でご飯食べながらとか、一服してぼんやりテレビを見ているときに分かるかというと、たぶん分からないです。私には。それに、ハイビジョン放送にもいろいろあり、必ずしもフルHD番組ばかりではないのです。そういうわけで、必ずしも1920x1080がいいとはいえません*2
が、ひとつ重要な点があります。最近は電子番組表がネットや電波で配信されており、番組予約をこれらの電子番組表を見ながらリモコンで行うことができます。しかし、1366x768と1920x1080では明らかに表示できる番組表の量が異なります。この辺、店頭でチェックできるならばしておいたほうがいいかもしれません。

*1:そもそもテレビの動作原理を勉強したころって、薄型テレビなんかNHKの研究所にしかなかった…

*2:ついでに言えば、日本のカメラマンの思想に少し問題があって、高解像度が裏目に出るケースがある。食事中にそこらのおじいちゃんの顔のアップを見せられると、大変味が落ちる。

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