マンデルブロ集合計算プログラム


ダウンロードはこちらから。Windows / Mac 用があります(作者は私ではありません)。

フラクタルと言う言葉に触れたのは高校生の終わりごろで、まだ8ビットパソコンだって高値の花の頃です。メインフレームで描かれた見事な絵を見ながら、頭の隅で自分とは関係ないと思っていました。大学生のころのある日、マンデルブロ集合と言われる複素数集合を簡単に作り出すことができ、そこから美しい絵を生成できると知りました。早速計算機センターに行ってFORTRANでプログラム。プログラムは簡単ですが、出力装置がありません。学生用にカラープリンターなどあるはずのない頃です。仕方がないのでラインプリンタ用紙に100x100の文字を打ち出して画像代わりにしました。モノクロでおよそ8階調。物足りないので100x400の出力を自分で横に並べるプログラムに修正。400x400の描画に1m四方の紙を使うと言うとてつもない贅沢。
昼間は混んでいるので部活の後、暗くなってからセンターで出力していました。センターにあるメインフレームは6MIPS。案内の時、その驚異の速度にため息をついたものですが、フラクタルの前にはCPU時間30秒などあっという間です。領域指定、計算、出力、時間終わり、再ログイン、領域指定、計算、出力、時間終わり。それを飽きずに繰り返させる魔力がありました。
その辺をぶらぶら歩いているおっさんがテーブルの上の擬似グラフィックに目をとめて声をかけてきました。大学においておっさんが只のおっさんであるはずがありません。センター長(w。持ち時間が300秒まで延長されました。やりぃ。
数年後、就職して最初に買ったパソコン(キット)は10MHzの286マシンでした。当然の様に80287を購入してアセンブリ言語で書いたマンデルブロ集合プログラムを実行する日々。
さらに数年後、Delphi 1だか2だかでマルチスレッド・タイル描画プログラムを作ったときには120MHzのPentiumでひたすら演算。
さらに10年後、会社支給の1GHzのマシンで他人の作ったプログラムを走らせています。
いつ見ても、何度見ても、マンデルブロ集合は無限の向こうからほんの少ししかその姿を見せてくれていないと言う気がします。

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