ローガン空港

7時間の空路でボストンに到着しました。久しぶりです。入国審査に並んでいると、前の方からホテルの支配人風の男性が一人ひとり入国書類のチェックをしています。数人、書き間違いのある人が列から離れて後ろのデスクへ。私の番です。
3年前*1取得したビザが生きているため、私の入国書類は種類が違います。以前それで手間取ったので今回はばっちり。しかし、
「税関の申告書類がないですね」
忘れてました。申告物が無い場合も書かなければなりません。だいぶ並んだ後だったのでがっかりしていましたが、
「大丈夫、最後から並ぶ必要はないです」
とのこと。後ろの机で書きなおした後、列のもとの位置を探していると、先ほど私の後ろに並んでいた若いご夫婦と目があいました。女性がさっと、列を仕切るテープを上げてくれます。こういうところはアングロサクソン系のよさですね。たいてい、目があったときににっこり笑顔をかわします。
お礼を行ってその位置に収まると、先ほどの支配人が登場。
「あなた、そこに並ぶ必要はありませんよ」
「私はここでしたよ」
「そうじゃなくて、一度戻ったんだからこちらに来なさい、すぐに審査してあげるから」
えーーーーーっ。それ、ずっこいでしょう。そんなことしてたら、みんなわざと不備をおこしますよ。
「ありがとう。でも、ショートカットしたくないんです。ここが本来の位置なんです」
「いいからいらっしゃい」
すると、列の中から笑い声とともに
"Go! Go!"
の声が。
「ありがとう、ごめんなさい」
と、ほとほと困りながら声を上げてくれた方々に笑顔を向けてショートカットしました。不思議な体験でした。

*1:もう、3年もたちます

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