うるさいモード切替え

スカイポッドには二つ、どうしても我慢ならない設計不備があります。モード切替えと液晶上のキー案内です。今日はモード切替えについて。
たとえばアルビレオを自動導入して眺めた後、M15に移りたいとします。その場合の操作は

  1. [星図]ボタンを押してチャート・モードに遷移
  2. [天体]ボタンを押して天体メニューを表示
  3. M15を選んで[OK]ボタンを押す
  4. スカイポッドはM15を導入し、スコープ・モードに遷移する

我慢ならないのは、毎度毎度[星図]ボタンを押すよう強いられることです。自動導入が売りのスカイポッドで自動導入を行うのに、余計なボタンを押していちいちモードを変更しなければならないなどというのは愚の骨頂です。
このようなモード遷移を強いられる理由は[天体]ボタンが[アライメント]ボタンと共用されており、モードによって役割を変えるからです。もし、モード遷移をせずにボタンを押すと、アライメントに入りますのでユーザーは困惑することになります。

解決策

この問題の解決は簡単です。[アライメント]ボタンを追い出して[天体]ボタンの役割を固定すればいいのです。[天体]メニューは誰が考えてもスカイポッドの最重要機能ですから、どんなモードからでも呼び出せて当然です。どんなモードからでも呼び出せれば、モード変更は不要になります。
追い出された[アライメント]ボタンは[メニュー]ボタンから呼び出されるシステム・メニューに押し込みます。使用頻度が[天体]ボタンより小さいのですから、何の問題もありません。
STARBOOK Type-Sはユーザーインターフェース・シナリオ設計のときにPCのプラネタリウム・ソフトを手本にしたと考えられる節があります。つまりプラネタリウム・ソフトで自由に星を選んで、コマンド一発で望遠鏡操作に入るという使い方です。こういう設計だと、望遠鏡の操作から離れてなるべく自由にプラネタリウム・ソフトを使えるようにすることが重要です。ところが、この考え方が成り立つのはPCのように多くの情報を自由に取り出し、軽快に操作を行うことができる場合に限ります。
STARBOOK Type-Sの貧弱な液晶とボタンでは、PCのような操作性、情報量は望むべくもありません。そうすると、画面上で星を探すのは難しく、必然的に[天体メニュー]を中心にしたユーザー・インターフェースにせざるを得えません。スカイポッドはそのあたりの怠ったなと感じます。
ビクセンには次回バージョンアップ時にこの点を改良するよう強く希望します。

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