すざくの成果

冷却材漏れで期待されていたマイクロカロリーメーターが使えないX線観測衛星「すざく」ですが、それ以外の機器は成果を挙げているようです。で、アストロアーツにニュースが掲載されています。ブラックホールの姿がだんだん明らかになってきたという記事。
さて、わからないのがこれです。

さらに、NASA ゴダード宇宙センターおよびジョンズ・ホプキンス大学のジェイムズ・リーブズ(James Reeves)博士をリーダーとする国際共同チームは、同じく「すざく」でポンプ座の方向1.2億光年の距離にある銀河MCG-5-23-16の中心核を観測した。そして、やはり鉄輝線に着目することで、そこに存在する超巨大ブラックホールを囲む降着円盤が、われわれから見て45度傾いていることを明らかにした。

45度傾いているらしいのですが、イラストとの関係がわかりません。MGC-5-23-16は"Non-Spinning"としかキャプションが付いていません。つまり、回転していない。降着円盤は回転しているのでブラックホールが回転していないのでしょうか。
え゛?
回転していないブラックホールと回転しているブラックホールって数学的な取り扱いが違っていませんでしたっけ。つーか、世の中には回転しているブラックホールしかないものだと思っていました。だって降着円盤からの物質によって角運動量を獲得しますよね。事象の地平の内側でも角運動量は保存されたんじゃなかったっけな。
あ、粒子衝突で作られたようなマイクロブラックホール角運動量をもたないのかな?

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