昔読んだ本の面白いオマージュ

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
デッカート⇒デカルトデカルト方法序説 (岩波文庫)だったかな。人間と同じに振舞う人形は人間か、という話があったような、なかったような。
ジュラシック・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
各章の扉にある複雑な模様は「ドラゴン・カーブ」。線分に単純な操作を施すことで平面を埋めることができる数学的な曲線の一種。ヒルベルト曲線やシェルピンスキー曲線も知られているが、出来上がる図形が予想も付かないという意味で、ドラゴン・カーブは面白い。小説の主題である「系の振る舞いのカオス性」とは、実は何の関係もないが、名前が名前なのでこれを持ってきたのは見事。事態が予想も付かない方向に向かうことを各章の扉絵が象徴する構図になっている。ところで「第xの繰り返し」という変なタイトルは、原著ではどうなっているのかな。Iterationで、序章の「ラプトル」の辞書の項にある【複数形】とひっけてあるのかと思ったのだけど、深読みしすぎかも。
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