月の写真。

zizyさんによる昨晩の挑戦結果が発表されています。id:zizy-babar:20051117。ナイス!実験好き、発表好きは人生を5倍は楽しめるね。
さて、写真にきちんとデータを添えていらっしゃるので、これでもう、きれいな写真を取れたも同然。今日は遅い出勤なので一気に説明しちゃえ。

露出

出来上がった写真の明るさを決めるのが露出です。一枚目は月が真っ白なので露出オーバー、二枚目は露出適正か、少し暗めとなります。二枚目が一枚目よりいいのはデジタルズームで月を拡大したため、カメラにとってわかりやすい絵になったということです。
さて、添えられたデータから、露出を決めるものを拾ってみましょう。

シャッタースピード
シャッターが開いている時間です。長ければ長いほど露出が長くなるので写真が明るくなります。単位は秒。1/320は1/320秒間、イメージセンサーに光が当たるということ。
絞り
レンズからの光はすべてカメラ内部に導かれるわけではなく、絞りをかけて光の量を減らします。絞りが小さいほど写真が明るくなります。
ISO感度
カメラがどれだけ明るさに敏感かを示す値です。大きいほど写真が明るくなりますが、ざらざらした写真になります。手振れが出ない範囲で小さくするのが極意。
露出モード
本来、写真の露出はカメラマンが決めます。ですから、上の設定は昔は全部自分でやりました。しかし時代は進んでどんどんカメラがやるようになりました。オート、絞り優先、シャッタースピード優先、マニュアル、などの露出モードがあります。
露出補正
マニュアル以外の露出モードでは、被写体の明るさ決定をカメラ任せにします。しかし、それでは意図したとおりに写らないことがあります。露出補正はそんな場合に使います。露出補正が-2とは、「カメラが考える値より露出を2段暗くしなさい」という意味。

さて、昨晩の二枚目の写真でデータは取れているので、これを元にzizyさんの場合は以後の月撮影をマニュアルで行えます。

露出モードをマニュアルにして、これをカメラに設定すればいいのです。露出補正はマニュアルモードの場合には無視します。おそらくシャッタースピード1/320は設定できないでしょうから、大体きりのいいところにそろえて

位でどうでしょうか。月の明るさは毎日どんどん変化しますから、このくらいをスタートにして、パシャパシャとり、明るさを液晶でチェックして不満があれば設定しなおす、というのを繰り返します。

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