消耗戦

水伝関連の話でkikulogのきくちさんがずいぶんお疲れの様子。疑似科学関係の論争はどのようなものであれまともな側が消耗します。ご自愛を祈るばかり。
さて、すごく重要なことを書いていらっしゃったので引用しておきます。

「水伝」の誤りを科学的に証明するために反証実験をする必要はないということをまずはきちんと主張しておきたい。"反証実験をしないうちは「科学的には誤り」と言ってはならない"という人がおられるなら、そんなことはないと主張しておく必要がある。

あることが科学的に正しいと主張するなら、それは主張する側に科学的手法による証明義務があります。世の疑似科学が批判されるのは科学の手順、すなわち

  • 反証可能な仮説をたて
  • その仮説から導かれることが、観測される現象と矛盾しない

に沿っていないからです。科学と呼ばれるものはすべてこの二つの手順の膨大な繰り返しの上に立っています*1。この手順をすっ飛ばしたのなら、それは科学ではありません。
手順に沿っていないものが科学でないことは自明であり、わざわざ科学側がそれを反証する必要すらないのです。

*1:それ以前に嘘は科学ではありません。疑似科学の相当数が意識的な嘘であることには注意する必要があります。

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