異能の人

少年サンデーを追われ、こともあろうに作品中でおちょくった「ねぎま」を連載中の少年マガジンに移籍した久米田康治の「さよなら絶望先生」第一集が今日発売です。

さよなら絶望先生(1) (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(1) (講談社コミックス)

相変わらず「かわいかがわしい」女の子たちや、細部にこだわる小物の描写は流石です。各話の切り絵風の扉は、絶望先生の和装に合わせた和風の趣と細かい細工が見事です。また白と黒の色合いに、作者の心の奥底の黒々とした静けさが浮き出てきて、ただならぬ才能を感じさせてくれます。
そして相変わらず、よせばいいのについ書いてしまう名誉毀損すれすれのブラックなギャグ。
そしてそして、「紙ブログ」と名前を変えてもやっぱり相変わらず読むのがつらい巻末の反省文。人生つらいと思いますが、末永く漫画を描いてほしいものです。
収録されている話は8割方読んでいるのですが、まとめて読むと電車の中でこみ上げる笑いをこらえきれません。危なさ倍増の第一集でした。

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