研究者による解説書

普段、「日本の研究者は国民に対する説明がたりねぇぞ」とぶつぶつ言っているわけですが、もちろんまったく無いわけではなく、たまによい解説にぶつかります。

スズメバチの科学

スズメバチの科学

この本、表紙が変わってます。ハチの本なのに猛禽とおぼしき鳥の家族の写真。よく見ると親が咥えてまさに雛に与えようとしているのはハチの巣です。えっ?!スズメバチの巣!!!!???
この本は、一般に「怖いハチ」としか思われていないスズメバチについて、実に丁寧にその全貌を解き明かしています。前半1/3は太っ腹なことにフルカラーの写真集になっており、一つ一つのお題ごとに見開き2ページでカラー写真を交えながら説明してくれます。
ここに紹介されているのは、それこそ息を呑むような美しい光景から、驚嘆すべき話までさまざまです。紹介したいのですがネタバレなのが悩ましいところ。ハチの種類やその一生、巣作り、子育て、戦闘、繁殖、駆除(!)と、スズメバチのすべてが凝縮されているじつにわかりやすい本でした。
幼虫が苦手でなければお奨めです(^^;

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