今後の予定

今日のはやぶさ
31日発表。あと、2500kmです。
「今日のはやぶさ」ページに今後のスケジュールが発表されました。これによるとはやぶさ探査機は小惑星イトカワ上空20Kmに9月中旬ごろ静止します。
仮にはやぶさの軌道がイトカワすれすれを通過するものである場合、このままの速度だと、今週末ごろにはイトカワを追い越してしまいます。そこで適当なタイミングでロケット*1をふかしてブレーキをかけ、ゆっくりと所定の位置に付くのだと思われます。
ここで少しおさらい。はやぶさは工学試験衛星ですが、目論見どおりであれば小惑星から少量のサンプルをもって帰ることになります。その辺をいくらか書き出しておきます。

小惑星
太陽系にある小天体で、彗星と異なり岩石からなるもの。大きなものだと直径数百kmを超える。
イトカワ
3年ごとに地球に近づく軌道を持った小惑星。サイズは長いところで500mくらい。
はやぶさ
2003年に日本が打ち上げた探査機。2007年にサンプルを持って帰るよてい。

はやぶさが注目されるのは、小惑星からサンプルを持ってくるのが世界初であることです。これまで宇宙からのサンプルは隕石をのぞくと

の3種類です。はやぶさが帰還するまでにさらにアメリカのスターダスト探査機による彗星周辺粒子の持ち帰りが加わります。
このように、現時点で人類が直接サンプルを持ち帰った天体は月だけです。スターダストが持ち帰るのは彗星の周囲の粒子であって本体のそれではありません。はやぶさ小惑星イトカワのサンプルを直接採取して持ち帰れば、太陽系の歴史についてより深い知識が得られるのではないかと期待されています。

*1:化学燃料スラスタ

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