太陽電池のエネルギー回収年数

昨日、「太陽電池が生成するエネルギーが、製造に要するエネルギーに追いつくのはいつか」ということについて書きました。これについてもう少し調べてみました。
太陽電池には「製造、輸送、廃棄」にかかるエネルギーに太陽電池が生み出すエネルギーが追いつくまでの年数を表すエネルギー回収年数という言葉があります。これは現在のレベルで一般的な多結晶Si太陽電池なら2年ちょっと、アモルファスSi太陽電池で2年弱とのことです。そこで、効率低下を考えても10年使えばあとはエコエネルギーであり、大体製品寿命が20年なのでざっくり言って投入したエネルギーの倍以上を生産してくれるようです。そういうことで、太陽電池は「エコ」であるといわれています。
回収年数はNEDOの平成9年(あるは12年)委託業務研究成果報告書に基づいて述べられているのがほとんどですが、原文閲覧には登録が必要なのでまだ見ていません。回収条件を*1見てからでないとまだ判断できませんが、素子の性能は劇的に向上しているようです。

太陽電池によるエアコン駆動

太陽電池でエアコンを駆動できれば、真夏のピーク電力消費量が緩和されるため、大型の発電所を作り続けなくてもよくなります。しかし、これはヒートアイランド現象が緩和されるということではないため、注意が必要です。エネルギー問題も大事ですが、大都市の過密を防ぎ、家と家の間に緑を置けるようにすれば温度は低下してエアコンを使う頻度も下げることができます。

*1:たとえば日照量、照射角、温度、汚れの仮定

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