上記リンクをたどっていくと、第三段放出までのムービーを見ることが出来ます。
衛星の正式名称は「すざく」。とするとASTRO-Fは「びゃっこ」?冬ならば「げんぶ」の可能性もありますね。
任務
「すざく」はX線天文学の研究のために打ち上げられました。激しく活動する天体は、高エネルギーのX線を放っています。これらは大気に阻まれて地表までは届きません。そこで、宇宙空間でこれを観測するのが「すざく」の任務です。
X線で宇宙を見ると何がわかるのでしょうか。X線は激しい活動が行われるときに放たれます。たとえば銀河同士の衝突が起きているところでは激しいX線の放出が行われていると考えられます。そこで、X線を通してこれらの現象を見ることで、実際にどのようなことがおきているのか調べ、新たな知識への道筋をつけることが出来ます。
また、「すざく」には低エネルギーガンマ線(軟ガンマ線)の観測能力もあります。ガンマ線天文学はここ最近活発な研究が行われている分野で、極超新星爆発などの激しい現象に伴って放出されます。極超新星からのガンマ線は極めて遠方(数十億光年以遠)のものでも観測でき、太古の宇宙の様子を知る*1手がかりとなります。
和名
わたしはこの手の和名をつけるセンスが気に入っています。山、光、星、雷、雲、風といった漢字を使うかっこいい名前を大日本陸海軍が使い切っている*2ため、なかなかこれらの言葉を使うのには抵抗感があるようです。ひらがなから初めてゆくゆくは日本語のかっこいい名前をつけてほしいと願っています。