写真

アシナガバチ。MZ-3とTamron 90mmマクロで撮影。
我が家の風車の棒は乾燥しきっているためかアシナガバチがよく訪れては巣の材料を持っていきます。このメスも至近距離まで寄っているレンズに目もくれず、黙々と木をかじっていました。さくさくと音が聞こえます。あごの下に削った木が毛玉のように丸められているのがわかりますね。
アシナガバチは木々の間をゆっくりと飛んで餌を探し、ひとたび見つけると強力なあごで大きな芋虫でも瞬時に息の根を止めます。硬い表皮は毛虫の毒針を寄せ付けず、解体して安全な肉だけを持ち帰ります。幾何学的で精巧な巣を中心に血縁からなる機能的な社会を作り上げ、ひとたび巣が襲われれば躊躇せず襲い掛かって敵に毒針を刺します。
その生活体系といい、能力といい、形態といい、自然淘汰によってうっとりするほど美しく磨き上げられた生物です。
ところでid:zizy-babarさん、アブはハエの近縁だそうです。

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