こんどは本のバトンだそうです。

だれだこんなの考え出したの。次はMovie Batonか(^^; id:KEN_NAITOさんよりいただきました。俺のおもしろくないよぉ。

持っている本の冊数

雑誌を含まずにおおよそ250冊。200冊は確実にあって、300冊はないと思う。そのほか日経ナショナルジオグラフィック全冊(一冊紛失)と雑誌のバックナンバー少々。

今読みかけの本

宇宙の定数。松浦俊輔訳本シリーズ

最後に買った本(既読、未読問わず)

最後に買った本は今読みかけの本に決まってるじゃないか*1!とはいえ、同時に買った本はこちら:
万物理論への道―Tシャツに描ける宇宙の原理。これも松浦俊輔

特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで)

40過ぎて特別な思い入れのある本が5冊におさまるはずはない、というのはわかってます。が、その中から特に5冊選べといわれてもやっぱり選べるわけはありません。幸い、音楽にはつらい思い出が多いのに対し、本は明るい思い出に彩られています。

アルジャーノンに花束を

私の父は厳しい人で、「男は一生に3度泣けば十分だ」と、泣くことを許してくれませんでした。そういうわけで、私の青春時代は泣くこととは無縁です。泣けば殴られましたので。
その後、涙腺が緩んで映画で男泣きしたりすることはあったものの、本では泣きません。しかし、一度だけ、本を読んで泣きそうになったことがあります。それがこの本。前半主人公の前から霧が晴れるように知性がもたらされると同時に、幸せな日々が奪われます。そして最後にもう一度もたらされる幸せと悲劇。すばらしいストーリーにぐいぐい引き込まれ、最後の段落で止めをさされました。
この本をある女性に貸したところやはり泣いたそうです。その人が今は家内です。

プログラム書法 第2版

「プログラムは読みやすくなければならない」という一大命題を大学初年のころに決定的に私に刷り込んだ一冊です。この本に偶然逢わなければ、ずいぶん私の人生は変わっていたと思います。趣味のプログラミングを知的で美しい遊びにしてくれた恩ある本です。

竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)

二回目の北海道ツーリング。雨の日に町に出て洗濯していたとき、本屋でふと手にしたのが燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)。それから2ヶ月で50冊ばかり司馬遼太郎氏の幕末維新本を読み漁りました。その中で一編選べといわれれば、やはりこの青春疾風録です。いまは表紙が変わってしまいましたが、私が買ったころの単行本は日本の古地図が表紙にあしらってありました。それが、竜馬が風を切って諸国を歩く姿にかさなったものです。

ラプラス変換とその応用

これも思い出深い本。数学の落ちこぼれだった私はずるずると大学のカリキュラムから遅れつつありました。そんな時出会ったのが幸福のペンダントラプラス変換。「もっと知りたい!教科書では物足りない!」と、この本を買い、授業中先生の話を聞かずに読みふけっていました。おかげで線形システム論を知識の中心にすえることが出来、ここを軸として多くの回路の理解へとつなげることができました。
いまでも多くのことを線形システムやフィードバックをとっかかりにして理解しています。ただの落ちこぼれにならずに済んだのはこの本のおかげです。

般若心経・金剛般若経 (ワイド版岩波文庫)

シャーリプトラよ、この世において物質的現象には実体がないのであり、実体がないからこそ、物質的現象であり得るのである。

私が食い代を稼いでいる電子工学という分野は徹頭徹尾西洋科学の上に構築されています。量子力学のような例外はあるものの、私が接する範囲ではどんな現象にも原因があり、それを細分化してしていけば決定論的な根本があって、すべてをその上に再構築できます。職業者として私は常にそういう考え方をするよう心がけています。
一方で般若心経が提示する世界観は異なります。背反する二つの考え方を提示して、それを受け入れろと説きます。背反する二つの考え方を戦わせろというヘーゲルと違い、矛盾を静かに受け入れなければなりません。
考えが行き詰ったときなど、この本を読み返すことがあります。それで何かが解決するわけでもありませんが、身近にあるこの異世界は、私にとって意外と心落ち着く場所です。

裸のランチ

我が家の持ち出し禁止本。家人にも触るなと念を押しています。狂気の一冊。

初歩のラジオ1972年4月号

本来雑誌をここに書くべきではないと思うのです。が、書かなければ私にとっては片手落ちです。遊びに行った祖父の家の本棚にあった、叔父の本。2石ストレートラジオ、2石レフレックスラジオ、真空管アンプといった、それまでまったく知らなかった世界がそこに広がっていました。小学校初年でそんな本を手にしたのが運の尽き。

次にまわす人5人まで

ぜひぜひ、お聞きしたいです。よろしく!
id:QianChongさん
id:Jetさん
id:Tpongさん
id:Marichanさん
id:akuninさん
それから、最近Blogを読み始めたばかりで知り合いなどと言える立場ではないのですが、もしよろしければへーどーさんもお聞かせくだされば幸いです。Book BatonMusical Batonと同じようなルールです。詳しくはキーワード : Book Batonをご覧ください。

*1:「そんなことはない」とプラモデルマニアなら言うでしょう

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