動物園で考えたこと(1)

千葉の動物園がレッサーパンダの直立をてこにしたビジネス展開を始めており、それに対して北海道旭川市旭山動物園からレッサーパンダを「見世物」にしないでねというメッセージが発せられてちょっとした周辺論争が起きました。
もともと飽きっぽいメディアがのっかったブームですから千葉のレッサーパンダも消費されて終わりだと思います。が、それはさておきはてなをざっと回ってみても、「動物園などはじめから見世物じゃないか」という声が多くあります。旭山動物園のゲンさんの言いたいことが通じるのも先の話だろうなぁ、と嘆息しました。
もともと「旭山動物園からの」とされるメッセージは実は副園長の個人コーナーでのメッセージであり、動物園からのものではありません。そもそも副園長の個人のコーナーが、市の機関のWEBサイトに設けられていること自体、注意してみるべき価値のあることですが、初めから公式メッセージではないせいか、網羅性を欠くこのメッセージの向こうにある思いはほとんどの人に伝わらなかったのではないかと思います。
私が旭山動物園を訪れたのは2003年の夏でした。(続く)

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