自慢になりますが、私には「説明したときには鼻で笑われたのに後から実用化された」携帯電話のアイデアがたくさんあります。

  • 赤外線モデム機能
  • 女性がハンドバックから出しても恥ずかしくないデザイン*1
  • 外部ブランドとのコラボレーション
  • PCとの電話帳やりとり
  • 振って制御

ざっとこんなものです。ちょっと古臭く感じるのは私が業界を離れてから時間がたっているからです。さて、その私がまだ実装されていないアイデアを気前よくどーんと発表しますので売り上げが伸び悩んでいるキャリアのおっさんたちは耳の穴かっぽじってよく聞いてください。

キャラ携帯

ドラえホンなんて生ぬるいものじゃだめです。30代のオタク層から徹底的にむしりとるつもりじゃないと、このさき生きていけません。
ずばり萌えキャラ。
え、作品なんかどうでもいいです。かわいければいいんです。ヒロインが12人とかいう乱暴な奴が一番ですね。全国に散らばっているとかいう設定もどうでもいいです。
で、この女の子を壁紙やマニュアルにあしらったパッケージを作ります。着信音を声にでもしてやれば完璧でしょう。重要なのは1台に12人入れるのではなく、12人ぶんのバリエーションを作るということです。そしてどのキャラが入っているかは箱を開けるまでわからないようにします。コレでばっちり。12人全員がそろうまで、オタクなお兄さん方は何台でも契約に走るでしょう。それどころか36台一括の大人契約がはやるかもしれません。当然ですが契約は12ヶ月の縛りを入れます。途中解約する人は今後キャラ電サービスは受けられない規則にします。将来どれほどつぼにはまったキャラが出てくるか予想できませんから、誰も途中解約しなくなります。
しかし、これではあんまりなので、機種更新には応じてやってください。1回4万円くらいで。
さて、企画がヒットして安心してはいけません。燃料は安定供給が必要です。春夏秋冬バージョンに運動会、海水浴、スキー、卒業式と全96バリエーションきちっと供給することが必要です。8つのバージョンのそれぞれにこっそりとシークレットアイテムを仕込めるようになれば、あなたも一人前のやくざなマーケッターです。
最後に、いくら安定供給といっても緩急が肝心です。「この12人は今年限り」とあらかじめ宣言して、限定商品に弱い消費者心理に揺さぶりをかけることを忘れないでください。また、年に1,2回、生産量の少ないバリエーションを用意して危機感をあおるのもいいでしょう。

*1:当時は無線機然とした携帯電話ばかりだった

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