天文ガイド 6月号

天文ガイド誌の6月号が出てました。

量子力学の不思議
不思議で終わってしまったのが残念。対象が対象だけに仕方がないかもしれないけど、この手の特集は一般向けの広く浅い解説と、変人向けの深い解説を混ぜたほうがいいと思います。
お手ごろ天体望遠鏡
ビクセンの新型経緯台ポルタの広告記事に近い内容。天文雑誌なのに買い物ガイドから出ていないのが残念。
はやぶさ
小惑星探査衛星はやぶさの運用者による記事が今月から連載。いっそブログにしてくれたほうがありがたいです。
アンタレス
出現時に数秒間アンタレスの伴星が見えていたのではないかという声が上がっていましたが、やはり見えていたそうです。アンタレスの伴星が出てくる様子は西はりま天文台の2m望遠鏡が捕らえた動画に写っています。これを見ると暗闇の中に青い伴星が現れた後、数秒後に主星が燃え上がるように出現しています。よくみると、食の後も伴星からの光は映っていますね。

ポルタ経緯台は日本のメーカーから中国・台湾製のコピー品や激安品に対抗できる安価な経緯台が出たということで、妙なところで国威高揚に貢献しているようです。それは別として星を見ることの敷居が下がるのは歓迎です。
80mm屈折望遠鏡とのパッケージ、130mm反射望遠鏡とのパッケージがそれぞれ4万円前後と、非常にお手ごろです。特に80mmはベランダに持ち出すのも簡単ですので、マンションに住んでいる人にはうれしいのではないでしょうか。おまけに関連会社から90mmマクストフとのパッケージまで出てきています。これはすごい。
例によってついてくるアイピースはPLなので、一通り見たらアイピースの交感でステップアップできることでしょう。
ポルタ経緯台で残念なのは、目盛り環がついていないことです。これがあるだけでずいぶん違うのですが。もっともつくりが大柄なので、自分で印刷して張り付けるほうが安くていいのかもしれません。

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