筆算の方法

繰り上がり分離法がらみで検索していたときに見つけた小学校の先生のBlog。

実際テストなどでは、筆算の勉強をしているとき以外に筆算の欄があったり得点になっていることはありません。しかし式は配点があります。ということは、答えを導くための筋道をたて(式を立てる)。正しい答えを出せればよいではないでしょうか?

まさにそのとおり。「正しい答えを出せればよい」だけをあげつらうと論点を見失いますが、「答えを導くための筋道をたて」というところさえ抑えてあれば方法はなんであれば問題ありません。数学ではむしろ筋道をたてて考える力のほうが重要になってきます。
しかし残念なことに、

結局、教科書の教え方が基本であり、その方法で教えなければいけない。ということになりましたが、うーん。

とのこと。「やり方さえ正しければ教科書どおりでなくてもいい」はずです。しかし、教科書どおりじゃないと通してくれないハードルがあるのも事実。
学生時代、物理の試験で運動をラプラス変換を使って解いたところ、教官から「本質も知らないくせに」と大目玉を食らいました。素振りを身につける前に応用技を使うなど不届き千万というわけでしょう。しかしながら電子工学科に在籍していた私にとっては鋼体の運動は教養でしかなく、ラプラス変換で便利に解ければそれでOKだったのでした。
そんなこんなで留年*1
人生には親が望む価値、試験官が望む価値、社会が望む価値、本人が望む価値、教師が教えてあげたい価値などいろいろあります。正しそうなことが要求されているわけではないのは残念至極。
ところで、件のお子さんが使った筆算方法というのをぜひ知りたいものです。

*1:いや、留年したのは数学と物理が嫌いだったからです。決してこんなかっこいいことが理由ではありません。

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