ネタバレ注意。いや、ネタバレしか書きません。
エルンスト・マイアーの訃報を聞いて、彼の著作を読み直しているところです。で、唐突に思い出したのが2年ほど前に読んだこの本。
- 作者: グレッグベア,Greg Bear,大森望
- 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
- 発売日: 2002/12
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ストーリーの大半は、この両親の変質の原因がわからないために謎の疾病として恐れられるという点に費やされています。
で、マイアーの著作を読みながら唐突に思いついたのですが、両親は子供と会話できるよう変質するのではなく、寄生した子供が宿主の体質を捻じ曲げてしまうという考え方も出来ます*3。つまり、「疾病だと思ったら単なる妊娠だった」のではなく、「疾病の原因は寄生動物だった」と考えてもこの小説はかなり辻妻があうのです。
そして、これまで疾病にかかった患者を闇に葬っていた社会は間違っていたのではなく、正しいことをしていたとも(^^;