それでも弁当禁止 抗議殺到 持ち込み問題

地球博の弁当持ち込み問題です*1。福岡沖地震の被害が意外に大きかったのですが、「地球博の飯代高いよ!」の声にかき消されています。早いとこ弁当問題解決してもっと重要な問題に目を向けるために、この問題を少し取り扱ってみます。
表題の中日新聞のページは段落毎に突っ込みどころがあるのですが、その中でこれを取り上げてみましょう。

過去の博覧会で、個人が持ち込んだ食べ物による食中毒は、大阪万博(1970年)で24件、つくば博(85年)で6件が発生しているが、大阪花博(90年)ではゼロだった。

これです。「個人の弁当による食中毒の危険があるので禁止」ってわけですね。じゃ、これが本当に危険なのか比べましょうよ。なんと比べるかって、そりゃ名古屋市の食中毒の数と(笑)。幸い、名古屋市が発表している平成11年から15年までの5年間の食中毒の件数・患者数をWEB上で見ることができます。

原因施設別発生件数を見ると、

  • 家庭 3件
  • 弁当・仕出し 3件
  • 飲食店 39件

………結論でましたね。少なくとも名古屋市ではお母さんの手作り弁当のほうが安全と言える。なんちて。うそです。母数が違うから真に受けてはだめですよ。食数比で考えなければだめです。
とはいえ、大阪花博は2300万人の来場者に対して持ち込み食中毒は0件。http://members.at.infoseek.co.jp/xun_ps/misc_3.html#seed1などにもあるように積極的に注意を呼びかければ解決できる問題なのです。それに注意深く考えればわかることですが、会場内で買った弁当だって時間が経てば危険です。夏場、蒸し暑くなるといわれる会場。しかも、お達しにより安価なコンビ二弁当が1000食に限られるとなると、開場と同時に弁当を買ってお昼まで数時間歩き回る人が毎日1000人くらい現れる可能性もあるわけです。持ち込みと一緒やん。
地球環境を考える博覧会の入り口にうずたかく生ごみの山を築くのとどちらが上策か、結論は出てますね。

*1:ついでながら「地球博のメニュー」と称する偽画像が出回っているので注意

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