下腕

現在、「二の腕」というと上腕を示しますが、古くは「二の腕」は下腕を指したそうです。その名残として、「一の腕」という上腕を示す言葉が残っています。いつの間にか誤用が定着したわけですね。
ところが、「一の腕」が今では下腕として使われているかというとそんなことはありません。この部分は指し示す言葉がないようです。上腕部は夏服で腕のお肉が気になる女性から熱い視線で見つめられているようですが、下腕部はそれほど重要視されていないからかもしれません。本当か。
これでは困るので、名前を考えて見ました。

ゼロの腕
うむ、0 originらしい名前ですが、わが国の言葉としては不適切ですね。
零の腕
「れいの腕」って、隠している腕でもあるようなひびきがあります。和算にも0の概念はあるのかな。
負の腕
ちがう。絶対違う。
無の腕
どこかの剣法?

なんかいい言葉ないのかな。語彙の豊富さはその物事が文化のなかでどれだけ重要な位置を示すかを表すそうですが、どうやら近代日本においては下腕はほとんど無視されているようです。

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