長い間ありがとうございました。

我が家の日曜の昼はおにぎりと決まっています。近所の駅に隣接するビルの魚屋さんがパック寿司も売っており、その店で握りたてのおにぎりを売っているのです。コンビニのおにぎりよりおおぶりで、しかも安くて握りたて、具も豊富というおにぎり好きの天国のような店でした。
その店で最後に買い物をしたのが先週です。
「長い間ありがとうございました」
と、手を握るようにしてお釣りを渡しながら微笑むおばちゃん。
「え?」
と、事情がつかめず馬鹿面になる私。
「今日でおしまいなんです」
「ええ?なんで?」
なんでもへったくれもありません。その日でおしまい。ボストンにいた時期を除いて毎週通っていたので顔を覚えていてくれたのでしょう、
「ほんとうにいつもありがとうございました」
と、繰り返すおばちゃん。
「いやぁ、こっちこそ。おいしかったですよ。」
そうです。握りたてのおいしいおにぎりをいつも食べることができたのはこの店のおかげでした。
さて、仕方がありません。隣接する駅ビルにある鉄道系おにぎり屋という、やや不思議な店に行くことにしました。この店は後からオープンしたので先の店の忠実なファンであった私はこれまで見向きもしなかったのでした。
最初の感想:
(あ、ちいさい)
標準サイズですが先の店より結構小ぶりです。仕方がありません。いつも二人で4個食べるところを5個注文しました。ケースに並んでいるおにぎりも今までの店より種類が少ないです。
「ありがとうございます。950円です」
(たっけー(T_T) )
うかつにも値段を見ずに注文してしまったのでした。前の店は4個で500円を切るくらいでしたから、単価だけでも倍近いです。単位重量あたりならそれ以上です。
来週からおにぎり難民です。

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