相対性理論

相対性理論 (岩波文庫)

相対性理論 (岩波文庫)

10月4日に買った本です。読了、とは行かないのは私が数式をすっ飛ばすせいですが、いろいろ面白い発見がありました。相対性理論についてはブルーバックスなどで入門書が多く発売されていますが、原論文を基にしたこの本のわかりやすさは白眉です。
この本では、

  • 互いに他に対して一様な並進運動をしている、任意の二つの座標系のうちで、いずれを基準にとって、物理系の状態の変化に関する法則を書き表そうとも、そこに導かれる法則は、座標系の選び方に無関係である。
  • ひとつの静止系を基準に取った場合、いかなる光線も、それが静止している物体、あるいは運動している物体のいずれから放射されたかには関係なく、常に一定の速さcをもって伝播する

という「相対性原理」「光速度不変の原理」というたった二つの仮定から導き出される特殊相対性理論を優しく解いています。この単純な仮定をじっくりと見つめなおすだけでニュートン力学が大胆に書き換えられて行くさまは、読んでいて引き込まれるようでした。

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