シーフードレストラン「リーガルシーフード」

いまさらボストン地区のおいしい店としてリーガルシーフードをお勧めするのはばかばかしい気もします。いくつもの支店を持つフランチャイズであり、ボストンのおいしいものといえばクラムチャウダー、クラムチャウダーといえばリーガルシーフードと、ボストンっ子からも旅行雑誌からも現地に住む日本人からも絶大な支持を受けるレストランです。
そんな有名どころをあえてまた紹介するのは、ここでは実に楽しく食事をできたからです。食事はなんと言ってもおいしくなければ楽しくありませんが、せっかくのおいしい食事も接客がだめでは台無しです。また、ひどくうるさい店で取る食事もそれはそれで楽しみがありますが、やはりレストランならそれなりに落ち着いた雰囲気を楽しみたいものです。
リーガルシーフードのよいところは落ち着いて食事ができることにあります。それは店の作りもさる物ながら、きちんとした気持ちのいい接客に理由があります。数え上げても仕方がありませんのでひとつだけ感心したことを紹介しておきます。家人と二人で訪れて夕食をとったときです。定番のクラムチャウダーのほかに一皿頼むことにしました。
「一人に一皿でも大丈夫な量よ」
とにっこりするウェイトレスに
「うーん、二人でシェアすることにするよ」
と応じると
「じゃぁ、分けやすく切るようにキッチンに言っておくわね」
と答えて戻っていきました。
クラムチャウダーを食べてしばらくしたころに出てきた皿を見ると、なんときちんと二皿に分けてきてくれています。しかも、見たところ添えてある野菜やポテトはそれぞれに一人分あるじゃないですか。半年間のボストン生活の後に予期せぬ細やかな気配りを見せられて、最後の晩を楽しく過ごすことができました。
ボストン地区に10以上ある支店のうち有名どころは買い物と同時に楽しめるCopleyの店ですが、こちらはややにぎやか過ぎると感じるかもしれません。静かに食べたい方にはMIT生協横の店をお勧めします。

ボストンは18時以降パーキングメーターにお金を入れなくてよくなりますのでメーターがあれば路駐もできます。
残念ながら私にはおいしさを伝えるすべがありませんが、ニューイングランド・クラムチャウダーは濃厚で必ず満足させてくれます。

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