旅カメラ

この出張用にNikon Coolpix 2100を買ってかれこれ半年になります。当初の目論見どおりの所、目論見が外れた所などありますのでこれまでを振り返って書きとめておくことにしました。
このカメラに期待したのはこんなことでした。

小さい
ちょっと出かけるときに持ち歩ける小ささを期待しました。
握りやすい
店頭で触ってみると最近の小さいカメラは握りが悪くて構えにくい印象があります。Coolpix2100は握りがよさそうでした。
単三型電池で動く
出かけた先で電池がなくなるとものすごく気分が悪くなりそうです。Coolpixは単三電池で動くのでどこでも電池を買えると期待しました。
USB接続
ラップトップPCにデータを吸い上げるときにUSBケーブルで接続できればいいなと考えました。
CFカード
これはUSB接続のバックアップです。CFカードはラップトップPCやデスクトップPCに接続するためのアダプタが豊富です。

では感想を。
まず大きさですが、期待通り気軽に持ち歩けました。すこしごろんとした形ですが、気になりません。重さもたいしたことないです。女性がハンドバックに入れるにはこころもちごついかもしれませんが、一眼レフのような大げさな雰囲気はまったくないです。さらに、このカメラは電池ホルダーのところが握りになっていて取り出すときに落とすような心配がありません。構えたときにもきちんとホールドできるので写真を撮りやすいです。また、これは場合によると思いますが私の場合は車のカップホルダーにぴったりでしたのでそこが定位置になっています。
電池に関しては下調べの甘さが露呈しました。このカメラは単三アルカリ電池では動きません。次の三種類の「単三型」電池で動きます。

  1. ニッケル水素充電式電池
  2. リチウム一次電池
  3. ニッケル一次電池

1はカメラ屋さんやディスカウント・ストアならどこでも売っています。多分コンビにでも売っているでしょう。2も一部コンビニで売っています。3はあまり知られていませんが、いまや観光地なら必ずカメラ用電池として置いています。したがってこのカメラは旅先で電池が切れてもほぼ安心です。
問題は私がアメリカに住んでいることです(^^;。1はもちろん簡単に手に入りますが外出先では意味がありません。2はBest Buyにはありましたが街中でなければ入手は困難なようです。3はまったく見かけません。おそらく1年もすれば普及しているのでしょう。そういうわけでこのカメラは旅カメラとしてはOKですが、アメリカメラとして使う場合には前の晩に充電を忘れてはいけません。
USB接続も誤算でした。このカメラのUSBケーブルは本体側が特殊コネクタになっているため、街中で安く買うことができません。そのため出張に持ってくることを躊躇してしまいました。
CFカードについては問題ありません。ただし、私自身の問題として抜きっぱなしで出かけてしまうという失敗が何度かありました。そういうわけで理想はやはり標準コネクタによるUSB接続です。
その他私は問題にしない点ですが、ビデオ出力も本体についていますのでケーブルさえ持っていけば仲間内で泊まりの旅行に行ったときにも楽しめます。
さて、次に操作感を。このカメラは「チャンスに弱い」といわれます。電源投入時のもたつきは仕方ないとしても、被写体をファインダーに捕らえてシャッターを切ってから実際に撮影するまでの時間が長く感じるのです。そのため、よく動く子供や動物の撮影には向いていません。ただし等速直線運動をする子供ならそれほど問題にならないでしょう。
ダイアル式の撮影モード切替は簡単ですが、こまごまとしたシーン対応モードを使いこなせるかというと、うなってしまいます。多分事前に頭に入れておかなければ「観光地でポートレート」などはさっと出せないでしょう。
また、室内での撮影はいまいちですが、フラッシュをたいてよい状況ならそれも問題にならないでしょう。屋外では順光ならきれいに写ります。曇りの日のように逆光が強いといとも簡単に白トビが発生します。写真を参考にしてください。
素数は200万画素です。これは現在の水準では圧倒的に時代遅れです。しかし、ラップトップPCの画面(1024x768)が約80万画素、デスクトップPCの標準的な液晶画面(1200x1024)が120万画素であることを考えると、PC用には十分です。また、街角に増えたデジカメ用のプリンタでキャビネ版に印刷する場合も十分な画素数です。自前のプリンタでA4版に印刷したいときなどは不満に感じるでしょうが、それはこのカメラの用途ではありません。
さてまとめてみましょう。私はこのカメラを2万円を切る価格で買いました。画質、使い勝手ともにおおむね価格以上に満足しています。気軽に持ち歩けて握りやすいところがとりえです。こった撮影には向いておらず、カメラ任せでぱちぱち撮る用途向きです。これが壊れて、もう一度同じ目的でカメラを買うとしても、やはりこれを選ぶと思います。

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