捕鯨博物館がうれしいのは、収集したものを惜しげもなく並べて見せてくれる姿勢と、もう一つ、びっちりと書かれた説明です。上野の博物館辺りに行くとあまりに説明がそっけなくて落胆するのですが、捕鯨博物館ではそれこそもういいです、というほど書いてくれます。例えば変形マッコウクジラの顎の骨を展示していましたが、
- 顎の変形はよく見つかる
- もし生きたえさを食べていたのならこれほどの変形で成体になることは少ないだろう。
- つまりえさは死んでいるか、動けない状態で食べるのだ
という仮説が紹介してありました。頭の脂をレンズにしてうなり声を前方に集中し、オオイカをショック状態にしてから捕食するという仮説があるそうです。おもしろい。