レキシントン

レキシントンに行ってきました。ボストンから車で30分ほどのところにある小さな町です。その町の中心にあるレキシントン・コモンはアメリカ独立戦争の最初の戦闘があったところです。写真はその石碑。

イギリス軍はボストン茶会事件などを経て次第に不穏になる植民地を制圧するため、ボストンの西のコンコードにある不法な武器集積地を襲うことを計画します。1975年4月18日深夜、ボストン・コモン脇の水路に集結しつつあったイギリス軍を発見したポール・リビアはこれを同志に知らせるためにマサチューセッツ通りを夜中に早駆けしてレキシントンに向かいます。レキシントンには当時イギリスの植民地政策に不満を持つ武装民間人からなる民兵組織(ミニットマン)が終結していました。
翌4月19日早朝、マサチューセッツ通りから進軍してきた700人規模のイギリス軍はレキシントンで77人の武装民兵と会敵、にらみ合いの末両者の戦闘が始まります。これが8年続く独立戦争の火蓋を切る戦いになりました。
と、アメリカ国民にとってはこれ以上ない劇的な事件の舞台となったのが、ここレキシントンです。戦場はその後レキシントン・コモンとしてきれいな芝生となっていますが、公園内には当時戦死した7人の民兵を慰霊する墓碑などもあります。
当時はまだ殺傷能力の低い火器が使用されていました。イギリス軍がGPS誘導爆弾やブラッドレー歩兵戦車で攻めてきたらアメリカの歴史はどうなっていたのか、ふと夢想しました。

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