豊作貧乏

技術文書を訳してみると、すらすらと日本語に翻訳することが出来ます。文学作品のように格調高くとは行きませんが、技術者が読むには十分な品質の日本語でしょう。自分自身で技術文書を書いてみても、やはりすらすらと書くことが出来ます。CC:として回ってくるメールを見ても、さっと問題の要点が頭に浮かびます。
アメリカに来て環境が静かなおかげで、目の前の仕事に打ち込むことが出来るというのも大きな理由かもしれません。しかし、年寄りの部類に踏み込みつつあるとはいえ、馬力以外なら大抵のことは職場の若い連中よりうまくやれるつもりです。技術者として終わったつもりはまったくありませんし、能力も見せ付けているつもりです。
問題は会社がすでに私のキャリアプランなど紙くずのように丸めて捨ててしまったことです。帰国すれば、渡米前より一層実務からはなれた生活が始まるのでしょう。日本の職場では慢性的な技術者不足で多くの問題がおきているのですが、もはやそれを助けることは出来そうにありません。セールスオフィスの悲しさです。
調子がいいほど気分が落ち込みます。

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