早速オリオン座の小三ツ星の真中、M42を見てみました。これは暗いところだと肉眼でもにじんでいるのが見えるそうですが、私は点にしか見えたことがありません。オリオン座に向けてカメラのシャッターを30秒間開放すると鮮やかな赤い軌跡を残すガス星雲です。
まずは102S(焦点距離660mm)に6mmのアイピースをつけて110倍で観望。昼間にファインダーをあわせていたので楽々導入です。かすかに見える淡いガスの中に台形に並んだ星(トラペジウム)が見えます。残念ながらアポクロマートではピント位置が微妙であまり鋭くは見えません。視野の中も星がまばらで寂しい限りです。
そこで20mmのアイピースに変えて33倍に落とすと、今回はすばらしい眺めになりました。相変わらずM42のガスは希薄で色はわかりませんが、110倍より遥かに濃く見えます。そして中心に見えるトラペジウム。こちらのほうが色収差の影響が少ないせいか、かえってよく分離して見えます。なにより4つの星が固まっているのがよくわかりますし、周囲にも星が多く見え、にぎやかです。
33倍で見るM42は小三ツ星が同じ視野に収まり、とてもきれいでした。

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