今年の読書の総括をと考えていたのですが、ワインが回ってもうだめです。印象に残った列挙するのが精一杯になりそうです。 月と６ペンス 今年ぶっちぎりの一位。古典の凄みをまざまざと見せつけてくれた１冊です。主人公が落ちていくに連れて、その魂が純化…

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ！２０１０年冬の深夜アニメ一番の期待作の原作を読んだら、唖然とするほど稚拙だった。バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)作者: 井上堅二,葉賀ユイ出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2007/01/29メディア: 文…

古本屋に漫画を引き取ってもらったときに代わりに買った本。隠し剣孤影抄 (文春文庫)作者: 藤沢周平出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/06メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 32回この商品を含むブログ (72件) を見る藤沢作品を読むのは初めてかもしれま…

司馬遼太郎好きなら、一目みてぷっと吹き出すようなタイトル。以下、無用のことながら (文春文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/07メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (27件) を見る司馬遼太郎という人は…

しつこい頭痛につきまとわれていて、分厚い単行本を読む気になりません。しかたがないので軽い本を読むことにしました。とある魔術の禁書目録(インデックス) (電撃文庫)作者: 鎌池和馬,灰村キヨタカ出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2004…

宮本武蔵を開祖とする二天一流を受け継いだ剣客天堂晋助は、長州藩の高杉晋作に見出され、暗殺者として京へ向かいます。十一番目の志士〈上〉 (文春文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/02/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (8…

12、3年前のこと。 ２度目の北海道ツーリングは、函館に列車で上陸後、襟裳岬を通過して白糠付近で一泊、釧路を抜けて中標津の開陽台キャンプ場に連泊しました。北海道東部の雄大な平野を堪能しましたが、なにしろ長い休みだったので途中で洗濯が必要になり…

スターリン時代のソ連を題材にとったミステリ小説です。チャイルド44 上巻 (新潮文庫)作者: トム・ロブスミス,Tom Rob Smith,田口俊樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/08/28メディア: 文庫購入: 30人 クリック: 1,008回この商品を含むブログ (225件) を…

以下、ネタバレと悪口です。天使と悪魔 (上) (角川文庫)作者: ダン・ブラウン,越前敏弥出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/06/08メディア: ペーパーバック購入: 6人 クリック: 116回この商品を含むブログ (291件) を見る天使と悪魔 (中) (角川文庫)作者:…

まぁ、退屈はしなかったかな。ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)作者: ダン・ブラウン,越前敏弥出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/03/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 63回この商品を含むブログ (698件) を見るダ・ヴィンチ・コード(中) (角川…

グラスホッパー (角川文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2007/06/23メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 172回この商品を含むブログ (525件) を見る智恵子抄で「何か書きたいのですが、書けません」という…

本屋でよくひら積みされている本。狼と香辛料 (電撃文庫)作者: 支倉凍砂,文倉十出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/02メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 471回この商品を含むブログ (743件) を見る作者のデビュー作らしいです。確かに文体はぎ…

「マイナス・ゼロ」「夜は短し歩けよ乙女」「魂の重さは何グラム」と一緒に買った「軽そうな本」シリーズ。妻は、くノ一 (角川文庫)作者: 風野真知雄出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/12/25メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 14回…

友人のSは京都出身です。その彼の実家に遊びに行ったことがあります。加茂川べりを歩いて街へ出、酒飲んでカラオケに行って、別の席のカップルの女の子*1に色目を使いながらオフコースのYes-Noを歌ったのは良い思い出です。 帰りの道すがら、夜中の医科大学*…

今期放送中の深夜アニメ化物語の原作です。

タイムマシンものの割と古いSF。マイナス・ゼロ (集英社文庫)作者: 広瀬正出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/07メディア: 文庫購入: 24人 クリック: 146回この商品を含むブログ (139件) を見る

智恵子抄のダメージが大きかったので口直しに「軽そう」な本を読みました。魂の重さを計った科学者の話です。軽そう。とんでもない勘違いでした(w。魂の重さは何グラム?―科学を揺るがした7つの実験 (新潮文庫)作者: レンフィッシャー,Len Fisher,林一出版社/…

智恵子抄―紙絵と詩 (1965年) (現代教養文庫)作者: 高村光太郎,高村智恵子,伊藤信吉,北川太一,高村規出版社/メーカー: 社会思想社発売日: 1965メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る

きつねに関係のある「ごんぎつね」「手袋を買いに」「狐」の三作が、そろいもそろって突き抜けた出来です。新美南吉童話集 (岩波文庫)作者: 新美南吉出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/07/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 130回この商品を含むブロ…

ライト兄弟の「フライヤー」がキティーホークの砂浜から離陸したのが1903年、ソッピース社の「キャメル」が欧州の空を舞ったのが1916年、リンドバーグの「スピリッツ・オブ・セントルイス」が大西洋を単独無着陸飛行したのが1927年。 そのリンドバーグが郵便…

魯迅の第一短編集「吶喊」の翻訳です。阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊) (岩波文庫)作者: 魯迅,竹内好出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1981/02メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 56回この商品を含むブログ (56件) を見るまず一つ驚いたのは文体が明晰で…

十年ちょっと前に「草の花」と一緒に買った本です。ようやく読みました。純文学ですね。廃市/飛ぶ男 (新潮文庫 草 115-3)作者: 福永武彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1971/06メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (27件) を見る正…

恋愛小説の古典です。トリスタン・イズー物語 (岩波文庫)作者: ベディエ,佐藤輝夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1985/04/16メディア: 文庫 クリック: 11回この商品を含むブログ (27件) を見る恩ある叔父である国王のためにアイルランドへ出向き、金髪の…

秋の初め頃に生まれたオオスズメバチの「マリア」が死ぬまでを描いた小説です。風の中のマリア作者: 百田尚樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/03/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (27件) を見るこの小説には二つの極端…

以前、深夜のテレビで見た「ドリアン・グレイの肖像」が頭に引っかかってまして、ようやく読むことが出来ました。ドリアン・グレイの肖像は古い訳がありますが、これは今世紀になって訳し直した読みやすい版です。ドリアン・グレイの肖像 (光文社古典新訳文…

昭和初期に、古老から採取した話を掲載した聞き取り集です。明治初期から中期あたりまでの、生々しい話や活き活きとした話がずらりと掲載されていて、なかなか読み応えがあります。 下世話な話も多く、それが却って当時の雰囲気を濃厚に伝えてくれています。…

2009年乱読活動の引き金になった友人からもらった本です。 筒井康隆は小学生か中学初年のころに読んだ覚えがあるのですが、ひょっとしたらそれは勘違いでこれが初めてかもしれません。パプリカ (新潮文庫)作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002…

以前読んだのは２巻でした。これは１巻。内容は短編集ですので、順番はばらばらでもＯＫです。とらドラ・スピンオフ!―幸福の桜色トルネード (電撃文庫)作者: 竹宮ゆゆこ,ヤス出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2007/05メディア: 文庫購入:…

吉田茂というと、私の世代では遙か過去の人ですが、親の世代は生々しい現役時代を見ています。敗戦国の代表としてサンフランシスコ講和条約に調印、バカヤロー解散、なんてのは歴史の授業じゃなくて、子どもの頃に親に聞かされた話ですな。世界と日本 (中公…

記念すべき乱読30冊目は、長く積ん読状態にあった哲学書を1日で読破。正真正銘乱読です。バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)作者: 上村勝彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1992/03/16メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 30回この商品を含むブログ (41件) …