iPadをオンライン修理できない

2017年に買ったiPadの電池がへたってきました。以前は1週間近く利用できていた気がしますが、今や毎日充電が必要です。

当然と言えば当然です。もう4年ですからね。当初は読書やWEBの閲覧に使っていましたが、最近は録画したテレビ番組の消化や配信されている映画の視聴もこの端末で行っています。室内で自転車をこぎながらどんどん番組を消化しているので減量にも役立っています。

さて、調べたところiPadは電池が大きく劣化した場合、有料で修理ができます。ところが、Appleのサイトで手続きをしたところ、あえなく修理を断られました。

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オンライン修理を利用できません

はて、オンライン修理を利用できないとはどういうことなのでしょう。Appleの製品は斉しくオンライン修理を利用できないのでしょうか、それともiPadに限ってオンライン修理ができないのでしょうか。あるいは電池の修理だけがオンライン修理不能なのか。もしや私だけオンライン修理不能なのか。何もわからないまま、実店舗の予約だけはできます。

実はこれ、サイトにログインして所有機器の認証をやり、なにが悪いか入力したうえでの表示なんですよね。何ができないか最初から明示してくれればこんな手間は無いのに。

アップルの公式サイトのNewsroomを検索しても修理に関するお知らせはありません。黙って、理由不明のままサービスを縮小しているようです。ユーザー経験の悪い会社だ事で。

COVID-19がはびこるこのご時世、オンライン申し込みで製品を送り返す修理が制限されて店舗持ち込みだけを受け付けるってのは、間違っていると思うのですがどうなんでしょうね。

RF-2200のダイアル・ドライブ・アセンブリを取り外す

RF-2200の分解記録の第2回です。

ゴールデンウイーク中にはフロントパネルを開けるところまで到達しました。今回はサービス・マニュアルを見ながらさらにダイアル・ドライブ・アセンブリを外します。この機構を取り外すことで、バンドスイッチのはんだ付け部を見ることができます。

以下、自分のためのメモ代わりに記録しておきます

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AirTagを安全と言うAppleのうさんくささ

AppleのAirTagの出荷が進んでいます。

AirTagはAppleの「探す」アプリを利用した落とし物追跡タグです。このタグを身の回りのものに付けておけば、「探す」アプリで見つけ出すことができます。「探す」アプリは膨大なAppleユーザーによるネットワークを利用しており、世界中に居るAppleユーザーの「誰か」が近くに居れば落とし物の場所を精密に特定できます。

落とし物追跡タグは数年前からいろいろな会社から販売されていますが、どれも鳴かず飛ばずの印象があります。AirTag同様にユーザー同士で見つけあう製品もあるものの、ユーザーの数がその使い勝手をはっきりと左右します。小規模の会社が多数のユーザーを獲得するのは難しいことですし、Appleのように最初から膨大な数のユーザーを使える会社とは勝負になりません。

一方、落とし物追跡タグは常にプライバシーへの重大な侵害が懸念されていました。簡単なことです。自分で買った落とし物追跡タグを他人の持ち物に忍び込ませれば、相手の居場所をリアルタイムに調べることができます。犯罪目的の場合、これほど便利なものはありません。

私は落とし物が多いので一時期利用していたことがありますが、上記のような懸念や電池の持ち時間の問題もあって使わなくなりました。

さて、AppleがAirTagを発表した当初、

「これは巨大駐車場で車の位置を探し出したりするときに便利なのでは?」

と思ったのですが、すぐにプライバシーの問題が気になり始めました。特に気にしたのは2点です。

  1. AppleAndroidユーザーも保護していると言っているが、本当か
  2. 所有者の手元を離れたタグがブザーを鳴らすと言っているが、十分か

Appleのサイトにはポエムじみた宣伝文句しかありませんし、日本のメディアもAppleの言うことをそのまま垂れ流す提灯記事ばかりです。

japanese.engadget.com

しばらくは評価保留で神経をとがらせていましたが、ようやく海外のメディアによるレポートが発表されました。

japanese.engadget.com

まず、Androidユーザーの保護ですが

米国人の約半数が使っているAndroid端末ではそもそも警告が出ないとも指摘しています。

ということで、懸念した通り。

また、所有者の手元を離れたタグのブザー機能ですが、

さらに大きな問題は、音が鳴るまでの3日間に多くのストーカー行為ができる余地があること。その3日間のカウントダウンも持ち主のiPhoneに近づくとリセットされる可能性があるため、被害者とストーカーが同居している場合は音が全く鳴らないかもしれない、と指摘されています。 

 と、これも懸念した通りです。

大雑把に言って職場の同僚やクラスメイトがAirTagを使ってストーキングした場合、Androidユーザーは長期間気づくことができません。これ、かなりひどいですよね。

危険な目にあいたくなければiPhoneを買え

という脅迫的なマーケティングですよ。欧州あたりから制裁金を課せられるのでは。

技術の悪用については、よく「馬鹿が悪いのであってハサミは悪くない」といったことを言う人もいますが、巨大企業がその規模を利用して技術を使う場合、個人犯罪とは別物として考える必要があります。犯罪のインフラストラクチャから利益を上げる企業は監視する必要があるのです。

IBMMicrosoftが巨大で横暴な企業と毛嫌いされたのも今は昔です。「オーウェル1984年は来ません」と胸を張ってMacintoshを発表したAppleが、今やビッグブラザーそのものとなって我々を監視し、安全の見返りに金を巻き上げようとしています。

単3NiMH5本で単1乾電池4本の機器を動かせないものか

ナショナル・クーガー RF-2200は単1電池4本で動作します。

今更ラジオを動かすのに単1電池を使っていては、さすがにもったいないと考えてしまいます。以前HP-35用に作った電池ホルダーを思い浮かべながらあれこれ考えていたところ、以下のような製品に行き当たりました。

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RF-2200の分解掃除

ゴールデンウイーク最終日は、これも懸案だったBCLラジオ「ナショナル・クーガー RF2200」の分解掃除をしました。

数年前にオークションで落札したこのラジオ、使ううちにボリュームのガリも緩和されてだいぶこなれてきました。一方で、短波のバンド・スイッチにひどい接触不良があります。バンドによっては全く感度が出ていない状況で、いずれはスイッチを基板から取り外して洗浄するつもりです。

今回はその第一歩として、内部の観察のために蓋を開けつつ、可能な範囲で埃を取ってやろうという算段です。なお、ひどい埃の写真がありますので、食欲をなくすかもしれません。ご注意を。

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HP-35のラベルをはがす

この冬に入手したHP-35電卓の裏蓋シールをはがしました。

HP-35は当時のCEOの方針により、中身も美しく設計されています。回路基板はガラスエポキシ基板に金メッキされた配線が走っており、回路基板とキーボード基板の接続もはんだ付けではなく金メッキした端子によるコネクタとなっており、保守がしやすくなっています。測定器メーカーの面目躍如といったところでしょう。

ところが、蓋を開けようとすると大きな障害が一つあります。裏蓋の説明用ラベルがねじを覆っているため、何とかしてこのラベルをはがさなければなりません。ファンの多い電卓ということでHP-35の分解写真はたくさんありますが、ラベルのはがし方を詳細に説明した分解記事は私が知る限り1件しかありません。

ノウハウの多くは掲示板を通じて共有されているようで、なかなかきちんとした手順を探すのは難しいです。なお、上の記事はドライヤーを使って外していますが、掲示板にはイソプロピルアルコールを使ってはがす方法も紹介されています。

ゴールデンウイークを迎えて時間に余裕ができましたので、上記のページを参考にラベルはがしに挑戦しました。

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