在宅勤務がごく当たり前に要求されるようになりました。
その結果、リモート会議、リモート講義が増えるわけですが、こんな時は「スマホを拡張モニタにするとプレゼンが便利になる」とわかりましたのでメモ代わりに書いておきます。
事の発端は、リモート会議ではPowerPointのプレゼンに若干の支障が出るという声を目にしたことです。
あと、普段はパワポのメモ部分にしゃべること書いてそれをちらちら見ながら講義してるんだけど、ファイル共有でしゃべるとメモ機能使えないのね・・・?
— 稲田のりこ (@noriko_inada) April 10, 2020
私はPowerPointのメモは使わないのですが、いくつかの理由から必ず発表者ツールを使っています。
- スライドが拡張画面に表示されるため、主画面に現れるポップアップ割込みを顧客に見られずに済む。
- 次の画面をあらかじめ見ることができるので、画面切り替え時の話を滑らかにつなぐことができる。
- レーザーポインター機能を使って顧客に具体的に注目点を提示できる。
さて、私の場合自宅に外部モニタがあるので、在宅中のリモート会議でプレゼンテーションを行う場合も、特に問題はありません。ZoomやMS Teamsなどの会議用ソフトはデスクトップ共有を行う場合に、ラップトップPCの内蔵モニタを使うか、外付けモニタを使うか選ぶことができるからです。
問題は外部モニタがない場合です。
これについて上記のつぶやきの後にいくつかやり取りをしましたが、改めて調査した結果、やはり外部モニタが必要だという結論になりました。外部モニタはUSBタイプのものでもそれなりに値段がします。普段から活用するならともかく、PowerPointのダミー出力だけに出費するのはさすがにためらわれます。仮想フレームバッファを探してみましたが、Windowsの場合のドライバはかなり面倒らしく、いいものが見つかりません。
一方で、スマホを拡張モニタにするアプリがあります。これを試したところ、簡単に目的を果たすことができました。私が利用したのはSpacedeskです。
このアプリはAndroidスマホにインストールします。同じLAN内にあるWindows PCに別途サーバーソフトをインストールすると、両者を簡単に接続してスマホを外部モニタにすることができます。私の場合PCは有線、スマホは無線ですが全く問題ありません。表示にはわずかに遅延がありますが、目的がPowerPointのダミーモニタであれば全く問題ありません。描画バッファはWindows PC上ですので画面切り替え描画もスムーズです。
試しにMS Teamsで使用してみました。
画面右側がPowerPointの発表者ツール。左側はChromeブラウザで会議にリモートアクセス中の様子です。このデスクトップのサイズは2560x1440ですが、PowerPointのスライドは1980x1080に設定したスマホ画面上に表示されています。
ということで、実験は成功です。これならばスマホさえあれば外付けディスプレイなしでもPowerPointの発表者ツールを利用できます。
在宅勤務、在宅業務でリモート・プレゼンの機会も増えると思います。この際、Microsoftにはダミー出力用の仮想モニタ機能をWindowsに同梱していただきたいところです。
追記
徳久さん情報。MS Teams であれば、サブ・ディスプレイなしで発表者ツールを使いながら相手にスライドを見せることができるとのことです。
MicrosoftのTeamsを使ったビデオ会議なら、画面共有時にパワポのウインドウを選び、発表者ツールでプレゼンすればよいと教えていただきました。→Microsoft Teams の Web 会議でプレゼンするときでも PowerPoint の発表者ツールを使いたい https://t.co/HlLOsLgdST @hrfmjpさんから
— 徳久圭 (@QianChong) April 26, 2020
追記2
決定版の記事を書きました。そちらを参照してください。