東京都町田市縁起

むかし、むかし、今でいう横浜市中心部のあたりや川崎市は全部東京都に入っていました。この地域は東京のベッドタウンという事でずいぶんと栄えたものです。

ところがある日、今でいうセンター南のあたりで火山の噴火が起きて、たいそう人々が迷惑をするという事が起きました。この噴火は長く続き、飢饉で多くの人が倒れたものです。それどころか、ようやく噴火が収まったと思ったら、今度は噴火口の周りがどんどん沈み始め、雨水が溜まってとうとう大きな湖になってしまいました。

困ったのは東京都知事です。復興はしなければなりませんが、お金は払いたくありません。仕方がないのである日神奈川県知事を呼びつけるとこう言いました。

「あなた方神奈川県民は別にえらい人間でもないのに、東京のそばに住んでいるからと言ってたいそうな人物のような顔をしている。こういう時くらい人の役に立つことをして功徳を積みなさい」

そうして、南東京カルデラ湖と名付けられた地域を無理やり神奈川県に押し付けたのでした。

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神奈川県知事は困りましたが仕方がありません。結局大金を投じてこの地域を埋め戻し、川崎市横浜市北部を人の暮らせる土地にしたのでした。そうして、たいそう苦労して湖を埋めて作った川崎と横浜は、その後多くの人が移り住んでにぎわったそうです。

今でもセンター南のあたりを囲むように緑地がありますが、これは旧火口の名残です。

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さて、外輪山の突端に位置していた町田は、それほど被害が大きくなかったので東京都に残されました。町田市が神奈川県に向かって突き出しているように見えるのは、このためです。このように、町田市はもともと由緒正しく東京都なのであって、

「神奈川県町田市」

などと言って笑うのは見当はずれなのです。

いちごさかえた。