スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー・1』を観てきました。
一応ネタバレがあります。
仮想空間を題材にした娯楽映画なので、特に語るようなストーリーはありません。ゲームとアニメとホラー&SF映画が大好きなら楽しめると思います。そうでない人は「CGすごいなぁ」で2時間が過ぎていくでしょう。
ゲームのような「プロデュースしました感」バリバリのシナリオで
「うぉー!来たー!」
と、カタルシスを感じることができるか否か。に、全てがかかっていると思います。私自身はコンシューマゲームを全くしませんでしたし、いわゆる冒険ものは触ったことすらありません。その点で入り込めませんでした。
終盤に、IOIの社員が中継されるエンディングを観て大興奮するシーンがあります。これ、彼らからすると「してやられた」シーンなのですが、会社の企てが失敗しようがどうしようが、ゲームのエンディングに興奮できる。そういう「純粋にゲームが好きだ」という人じゃないと楽しめないのだろうなぁと想いながら観ていました。
それから主人公チームを勝たせるために、バリバリのIT企業のセキュリティがザルになっているのはちょっとあれでした。まぁ、この手の題材で主人公を勝たせるには相手を馬鹿と設定するか、仲間にスーパーハッカーを入れるしかないでしょうけど。
世相という点では、1998年に監視社会の恐怖をリアルに描いた『エネミー・オブ・アメリカ』に比べると、追跡がドローンになっている点、私企業でもがんがん個人を特定して追跡できる点がこの20年間の変化でしょうね。
一応メッセージらしきものを無理矢理くみとることもできます。
「ゲームは1日1時間」