机についてまとめ

ゴールデンウィークの3日を費やして新しい机を作りました。その後1日半かけてようやく部屋も片付きました、ここで少しまとめておきます。

この机を作ることで解決したかった問題、それらが解決できたか否か、そして作るにあたって購入したものなどを紹介しておきます。

 机を作ることで解決したかった問題

もともとは以下のような問題を解決したかった、というのが机を作った背景です

  • PC机が小さすぎて、読書や書類作業、会社のPCを使うといったことができない
  • PC机が小さすぎて、スピーカーがモニタの後ろに隠れる
  • PC机の後ろや下を掃除しにくいという苦情が何度も寄せられた

つまり、新しい机を作るという動機は20年間使い続けたPC机が小さすぎるということから来ています。

ここでPC机の写真をお見せすれば

「あ」

と納得していただくことができます。が、それはあまりにもみっともないのでお見せできません。仕方がないので文章で説明します。お付き合いください。

まず、読書や書類作業、会社のPCを使うといったことができないという機能的な問題がありました。そもそもこのPC机は20年以上前に購入したものであり、PC関連のプリンタなどを効率的にオフィスの片隅に押し込むためのものです。個人が万能机として使うようには設計されていません。その結果、キーボードを置くと余分のスペースはなくなり、キーボードを横にやってもキーボード分のスペースしか空かないというシロモノです。結果的に書類作業や電子工作をするときにはちゃぶ台を引っ張りだすという面倒なことをしていました。また、会社のPCは主にゴミ缶の上においてPC用モニタやキーボードと接続するという面倒なことをしていました。

想定していなかったことですが、年をとってこういったことが面倒になりました。その結果、趣味や仕事に大きな影響を与えるようになっています。

また、スピーカーがモニタの後ろに隠れているのも不満でした。設計が20年以上前ですから、モニタも17インチが大型ともてはやされた時代です。私が現在使っているのは27インチモニタで、スピーカーが隠れるどころかモニタがPC机の幅いっぱいになってしまっていました。せっかくそこそこのスピーカーなのにもったいないことです。

さらに、家内からは掃除が面倒だという苦情が何度も寄せられました。なにしろPC机の後ろはケーブルの魔窟です。それなりにケーブルを縛り上げるなどして対策しましたが、年を重ねながらやっていたため、抜本的な解決が必要だと思われました。

これらを解決するには、広くてケーブル処理のしやすい机が必要です。その机は私が作業しやすい高さでなければなりません。

以上が、机を作るに至った動機です。

机を設計するにあたって最終的に考慮したところ

机のプランは1年以上かけて練ったものです*1。この机を作る上ではすでに挙げた問題を解決するために以下のようなことを考えました。

まず、十分な幅が必要です。現行の27インチモニタの両サイドにスピーカーを置けること。これが絶対条件でした。当初、

「PC机の横に別に作業スペースがほしい」

と考えて200cm以上の幅の机を考えましたが、出窓の掃除ができなくなるなどの事情で120cm幅におさまりました。当初の問題解決には十分な幅です。

奥行きは当初60cmあれば十分と考えていましたが、幅2mの案を捨てて、80cmに広げました。その結果、モニタ後ろのスペースが増えますので、思い切ってモニタ・アームを導入しています。モニタを跳ね上げることで後ろのスペースにおいてあるラジオを使えるように設計しました。

電源周りに関しては3つの工夫をしています。

まず、ACアダプタ類を吊り下げるためのフックを用意しました。ラジオのACアダプタが大きいため、机の上に置くと場所を取ります。そこで、これを机下に吊り下げるようにしました。

また、ケーブル類も天板裏から吊り下げています。テーブルタップ自身も吊り下げられており、結果的に机裏はケーブルが一切床の上を張っていません。これで家内も掃除がしやすくなるはずです。

3つ目の工夫として、手元スイッチによる電源断ができるようにしました。これで、机を離れる前に全部の機器のAC電源を切断できます。

今回の机は以上のことを考えて作っており、これらはすべて満足行く結果になっています。

写真:完成した机。

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マウスパッド右下に白い四角が見えます。これがマスタースイッチで、机の上のラジオ、PC、モニタその他の電源をすべてオン・オフできます。なお、コードレスフォンは独立電源です。

また、白が飛んでいますが机の右端にあるのは補助用の電源タップです。ハンダゴテの電源を手元で切ることができるようにスイッチ付きです。

写真:モニタを跳ね上げたところ。

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ラジオの前に伸びているケーブルは、ミニDisplayPortケーブルです。これは会社のPCをモニタに接続するためのものです。

反省点

当然、反省点はあります。

見た目で問題といえば塗りが雑であることです。これについては時間制約があった上にこれが初めてであったこともあり、しかたがありません。なんにせよ本人は大変満足していますので、

「製品品質には遠く及ばない」

とひと言コメントして終わりです。

一番の問題は脚部の剛性不足です。現状では場合によってタイピングによるモニタの揺れを感じることがあります。使ってみて不満が多いようならば、来年のGWに脚だけ作りなおすことになるでしょう。

部品と工具

机を作る上でキーになった工具やパーツを紹介します。

最初に購入したのがドリルガイドです。この製品は非常にしっかりしており、使っていて不安を感じることが一度もありませんでした。これより安くて斜めに下ろすことのできるものもありますが、もう一度買い直すとしてもこれを買うでしょう。もっとも、壊れて買い直すなんてことは起きそうにありません。以前にも書きましたが、全金属製でなかなかに「持つ喜び」をくすぐります。 

神沢 ドリルガイド K-801

神沢 ドリルガイド K-801

 

PCホルダーはほとんど選択肢がありません。以下の写真はEGCP-100ですが、私が買ったのは400です*2。400のほうがスリムに設計してあります。この製品は高さと幅を変更できるため、様々なPCに対応できるのがよいところです。 

 モニターアームは使用中の27インチモニタを支えられることが第一条件です。アームは付け根のポールから伸びている上腕部の角度が固定になっています。モニタの高さは二の腕部分の角度を使用時に調整するか、上腕部の取り付け高さを変えるしかありません。

手持ちのラジオにぶつからない高さで上腕を旋回できるか、注意しながら選定しました。この製品はエルゴトロンがOEM元です。よく出来た製品で、不安なく使用しています。

 電源タップは、表に出ませんがこの机の要となる製品です。机の脚に吊り下げて使っています。手元のスイッチで全電源を入り切りできるタップはいくつかのメーカから発売されています。

写真で説明したように、机上にもタップをおいています。

 

サンワサプライ 机上に設置可能便利タップ 3個口 集中スイッチ仕様 TAP-B25

サンワサプライ 机上に設置可能便利タップ 3個口 集中スイッチ仕様 TAP-B25

 

 机の後ろでACアダプタを吊り下げるために、プレートフックを使用しています。たいへん頑丈なので、心配なく使えます。

ひめじや ステンレス プレートフック #5 (呼び 5mm) PH-5
 

 終わりに

机という什器は、明らかに買ってきたほうが手間がかからずしかも安いのですが、大変満足度の高い机を作ることができました。充実したゴールデンウィークであったと言えます。 

 

 

 

*1:もっと早く作りたかったが諸事情あった

*2:在庫切れになったせいか、はてなブログに表示できない

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