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犬のしつけ、猫のしつけ

有線放送で犬のしつけ、猫のしつけ番組をよく見ています。

  • カリスマ・ドッグトレーナー 犬の気持ち分かります ( Dog Whisperer )
  • 猫ヘルパー 〜猫のしつけ教えます〜 ( My Cat from Hell )

いずれも人気番組で、特に前者はホスト役のシーザー・ミランが不法移民からセレブへと成り上がった経歴もあって、大変なキラーコンテンツになったそうです。さて、二人揃って犬も猫も飼ったことが無い我が家ですが、見ているうちに、いろいろ学ぶところがありました。

飼い主が悪い

なにより印象的なのは、いずれの番組のホスト(シーザー・ミランとジャクソン・ギャラクシー)も、「ペットの問題行動は飼い主に原因がある」という視点で動くところです。もちろん決めてかかるわけではありませんが、どちらの番組も最初に状況視察を終えると、たいてい飼い主の教育に入ります。
そして長く番組を見ていて思うのは、犬も猫も、問題解決にはそれほどバリエーションが無いということです。いえ、それはおそらくは私の見た世界が狭すぎるのでしょう。しかしながら、はっきりしているのは二人とも自分が打ち立てた解決法を持っていて、毎回それをふるって見せています。そのため、番組を見ている方は自然と「あ、このペットは飼い主のこれが悪いのではないか」と思うようになります。現在、我が家はこの状態を通り越して「相談者は本当に番組を見ているのか?自明じゃ無いか」とツッコミを入れる段階に達しています。犬も猫も飼ったこと無いのにねぇ(笑)

シーザー・ミラン : 『カリスマ・ドッグ・トレーナー』

シーザーのやり方は、はっきりしています。

  • 去勢
  • 運動
  • 規律
  • 安心

こんなところでしょう。
Don't touch, Don't look, Don't talkという言葉も繰り返していますが、要するにはこれは初見の犬に危機感を抱かせないための方法です。特に際立っているのは、彼が「群れをリードしろ」と言う事です。調べてみると、「古くさい」「科学的では無い」という批判が多く寄せられていますが、彼自身は「犬は群れで生きる動物であり、安心して日々を過ごすためにリーダーを必要としている。リーダーがいないなら、自分が群れをリードしようとする」とはっきりと言い切ります*1
そのため、彼は飼い主に対して、常に犬をコントロールすることを要求します。それは暴力や怒鳴り声、強い苦痛ではありません*2。彼が飼い主に要求するのは犬が興奮状態に入りそうになったら、すぐに諫めることです。こうすることで犬は興奮状態に陥らず、常に落ち着くことができるというのです。実際、番組で紹介される彼の手腕は驚くほどで、手の付けられない犬が素直に伏せる様子は大変説得力があります。
また、飼い主が犬をコントロールするということは、犬に対して外部の状況をコントロールしてみせる、あるいは自分がコントロール可能である事を見せると言うことです。自然、彼の言葉によれば犬は飼い主をリーダーとして認めるようになります。また、彼は散歩で犬を先に歩かせることを決して許しません。先に歩くのはリーダーの役目だからです。
彼の番組には、駄目な犬はほとんど出てきません*3。駄目な飼い主が出てくるだけです。彼はその人達に正しい飼い方を教えて犬を幸せにするというスタンスで番組をホストしています。

ジャクソン・ギャラクシー : 『猫ヘルパー』

さて、実のところ最近我が家ではこっちのジャクソンによる猫の番組のほうが人気です。
番組を見てはじめて知ったのですが、最近では日本でも猫に外を歩かせないのですね。家で飼う理由はたくさん読みましたが、病気をもらってくる、怪我をする、勝手に繁殖する等、いろいろあるようです。そして、当然ですが家に閉じ込めればストレスもたまります。
「猫のしつけ」と番組名に関していますが、我が家では「猫のしつけは無理」と笑いながら見ています。というのは、猫のしつけと彼が称しているのはこんな事です。

  • 去勢
  • おもちゃを使って毎日十分遊んでやる
  • 家の外を変な動物が歩かないように対策する
  • 猫が安心して過ごすことのできるキャット・タワーや壁に棚をもうける

あかん!飼い主が躾けられとる!
猫のしつけとは、基本的に「お猫様がお怒りにならないよう我々人間が気配りする」という事のようです。ということでこの番組も長く見ている我が家では

  • 猫が不機嫌 >> 遊んでやれ
  • 猫が粗相する >> 表を動物が歩いてるだろう

とすっかり定番の対策を覚えてしまいました。

飼い主の義務

いずれの番組も、飼い主の義務を強調します。ペットというのは都合のいいときに飼い主をいい気持ちにしてくれるぬいぐるみではなく、飼い主が責任を持って幸せにしてやるべき生き物というわけです。
いずれも面白い番組ですので、試聴できる方は是非どうぞ。

*1:彼に対する批判者は、ここまで犬の視点を持っていないように見える。いずれにせよ、現時点で優勢なのは批判者側

*2:逆効果だと否定している

*3:ごく希に、全く手に負えない危険な犬が出てくる