グーテンベルク21

バイスは優れものであるにもかかわらず、サービスが徹頭徹尾ダメなソニーのReader。
「あー、こんなサービス二度と使ってやるか!」と発狂したものの、Nexus7よりはるかに軽くて通勤時間にバッテリーを気にせず読めることから、結局書籍の購入を続けています。聞くところによれば、紀国屋のBook WebであればSony Readerでも読めて、はるかに幅広いデバイスで読むことができるらしいので、注目しています。
ところで、最近Readerでおもしろい本を読みました。「ドウエル教授の首」というソビエト連邦のSFです。調べてみると、原作が書かれたのは戦前で、戦後翻訳され、長きに渡って絶版だったようです。
http://ebookstore.sony.jp/item/BT000014321600100101/
読んでみると、おもしろいおもしろい。恐怖あり、悪事あり、恋あり、悲劇あり、推理ありと大変幅広い内容の作品です。しかも、登場する悪人二人がすばらしい。「知性のある人間が悪事を企むとどうなるか」ということをえぐるように詳しく書いています。
傑作ではあるのですが、長らく絶版だったのが、電子出版で蘇っていたのでした。
この本はグーテンベルク21という会社から出版されています。海外翻訳本の絶版本に力を入れて電子化を行っている会社のようで、少人数のようですが意欲的に出版を進めているようです。
近刊を見てみると、アシモフの作品などもあり、注目したいところです。

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