2014年版 Thinkpad

今自宅で使っているThinkpad x100eは、昨年の夏に購入した物です。当初あまりの発熱に手を焼きましたが、あれこれチューニングして発熱も減り、シングルコアながらそこそこの使用感になりました。現在市場で売られているのは後継機のx121eで、これはデュアルコアで発熱も減っているため、使い心地がよくバッテリー寿命も長いという正常進化モデルです。
さて、以前も書いたことですがThinkapd x100eを選んだ決め手は結局はキーボードとポインティング・デバイスでした。私はキーボードに比較的うるさい方で、使い心地の悪い物を使っているとストレスがたまります。ポインティング・デバイスも同じです。
x100eのキーボードは、Apple社がMacbookに採用して急速に広まったアイソレーション式で、使用感よりもおしゃれを優先したデザインです。私はこの方式が嫌いなのですが、当時探していた低価格のポータブル機ではアイソレーション式しか選択肢が無く、苦渋の選択でした。結果論から言えば、x100eのキーボードは同クラスのWindowsPCのキーボードよりずば抜けて使いやすいです。ポイントはキートップのへこみで、打鍵しながら自分の指の位置がおおよそどのくらいずれているか感覚だけで知ることができます。これはよいデザインです。一方、他メーカーのそれはトップが平坦で、本当に指がずれてしまうまでずれたことがわからないため、非常にストレスを感じます。
また、ThinkPadトラックポイントは、最近とみに性能が劣悪化しているタッチパッドよりはるかに使いやすく、好感が持てます。最近は病的に使いにくいタッチパッドが増えているように感じるのですが、どうしてみんな文句を言わないのでしょうか。不思議です。
さて、自宅で使っているx100eですが、当然これが最高であるはずもなく、「同価格帯では」という限定付でよいマシンでした。ですから、別の価格帯のマシンとは初めから勝負にならないわけで、最近会社から支給されたThinkpad x220ときたら、その打鍵感覚のすばらしさにうっとりしてしまいます。これでも古いThinkpadユーザーは顔をしかめる品質だそうですが、まぁ、私はそこまでThinkpadマニアではありませんので、ポータブルでこれなら文句はありません。
こういった具合にお気に入りのx100e、x220なわけですが、世間の趨勢は使いやすさにはありません。AppleMacBook Airを売りまくっている一方で、薄いPCをいつまでも高値で販売している日本に業を煮やしたインテルがUltra Bookを発表しました。インテルが旗を振ると言うことはリファレンス・デザインが台湾メーカーに供給されると言うことで、もともと基礎体力も実力も向上していたASUSなどのメーカーが堰を切ったように薄型ノートを投入してきました。ということは、Thinkpadのように無骨だけど使いやすいPCの市場はいっそう減速傾向が強まり、薄くて使いにくいPCが幅をきかせることになります。ええそうですよ、外出先でも自宅と同じ打鍵速度を保ちたいなんて変態、所詮は少数派ですよ〜だ。
そんなわけで、少数派を自任する私としては、せめて次回の買い換え時期まではThikpPadの使いやすいシリーズに命脈を保ってほしいと願うばかりです。
Intelは2014年にHaswellという新アーキテクチャを導入する予定で、これにはノートPC/UltraBook用の省電力の工夫が多く導入されます。いくら手元のPCを使い倒しても買い換えはHaswell登場以降になるでしょうから、そのときまでは入力にこだわったThinkpadに生き延びてほしいなと思うばかりです。