BIOS時計のタイムゾーンにご注意

Ubuntu 10.04は、インストール時の環境に応じて、BIOS時計のタイムゾーンを変更します*1

2番目のケースは、例えばWindowsがインストールされている場合が該当します。WindowsBIOS時刻にローカルのタイムゾーンを使用するため、Ubuntuが我を張ってUTCを使用するとデュアルブートのシステムではOS切り替え時に毎回時刻がずれることになります。
そこで、Ubuntuインストーラは他のOSがない場合にBIOS時刻としてUTCを使おうとするわけです。が、ここに落とし穴があります。USBブートはどうするのよ。
私はUSBメモリUbuntuをインストールして持ち運んでいます。こうすれば移動中などちょっと時間が空いたときに会社のPCで自分の開発環境を立ち上げることができます。私の今のプログラム開発環境は、環境のインストーラも開発中のソースも公開してるため、簡単に別PCに環境を構築し、ソースを同期することができます。
USBメモリへのインストールの場合、PC内部のOSをチェックするかどうか不明ですが、私の場合USBメモリへのインストールVMwareの空仮想マシンで行っている*4ため、見事にBIOS時計がUTCになっていました。
結局この問題は、ログイン後に

$ sudo gedit /etc/default/rcS

を実行して、ファイルの

UTC=yes

をnoに変更する事で解決しました。USBメモリUbuntuをインストールしようと考えている方は、くれぐれもご注意を。

*1:BIOS時計にはタイムゾーン情報を書き込む標準的な方法がないため、客観的にBIOS時計のタイムゾーンを知る方法はない。これが以下の問題の一因となっている

*2:世界標準時

*3:日本なら日本標準時

*4:UbuntuインストーラGUIにはまずいところがあり、実マシンでUSBメモリへインストールを行うと、内蔵HDDのMBRをうっかりこわしてしまう可能性が高い

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