FOSS開発にWEB会議システム

仕事でWebExという会議システムを使っているのですが、大変便利です。これを趣味でやってるFOSS開発に使えないかなといつも考えていました。最近、3人までなら無料で使えるWEB会議システムspreedを見つけましたのでDSP仲間を誘って試しに使ってみました。ちなみにメンバーの住所はそれぞれ100km以上離れていますので、ちょいちょいあって呑みながら相談というわけには行きません。

spreedとは

spreedは独struktur社が開発したWEB会議システムで、日本ではKGSolutionsがサービスを展開しています。
サーバーとブラウザ上のクライアントが強調して動作するアプリで、動作中の画面はこんな感じです。

できるのは、

  • 複数人によるテレビ電話会議
  • プレゼンテーション
  • ホワイトボード
  • デスクトップ共有
  • チャット

などで、これらの機能を統合して使えるところが味噌です。

突っ込めるプレゼン

上のキャプチャ画面はプレゼン中のものです。左上のモザイク写真は参加者のWEBカム映像で、下には参加者のリストがあります。声を出している人は名前の横で発音のアニメーションが動きますので、声と顔が一致しない場合でも誰の発言かわかります。
あらかじめ用意したパワーポイントのプレゼンをサーバーにアップロードすることで、他のメンバーの前でページをめくりながらプレゼンを行えます。使用できるファイル形式はパワーポイントの他、ワードやPDF、OpenOfficeなど。
WebExならアニメーションが使えますが、spreedでは使えません。その代わり、クライアントにMS Officeをインストールする必要はありません。結果、Linuxでもクライアントにすることが出来るのがみそです。一部の機能を除くと、どうやら本当にブラウザ上のアプリとしてクライアントは動作しているようです。
さて、WebExにもある特徴ですが、プレゼン資料に図のように後から書き込みを入れることが出来ます。これは発表者だけではなく聞いている人もできるので、「ここ、違うんじゃない?」とツッコミを入れることが出来ます。話だけではわかにくい説明を図入りで出来るのがWEB会議システムの特徴ですが、このような双方向性があるために、話し合いの密度を高くすることが出来ます。

ホワイトボード

プレゼンの書き込み機能だけを抜き出したのがホワイトボード機能で、それこそ本物のホワイトボードのように自由に書き込みができます。普段会議で黙って居る人には無用の機能ですが、説明時にホワイトボードをガンガン使う人には至宝のツールと言えます。

デスクトップ共有

spreedは外部アプリケーションを相手に見せることも出来ます。
今回の会議ではVMware上で動作しているUbuntu上でARMマイコンデバッグする様子をライブ・デモしました。画面キャプチャと異なり、動いているアプリを会話しながら見せることが出来るので説明の効率が上がります。見ている方もわかりやすいですし、わかりにくいところは質問して目の前でやり直してもらえるので置いてきぼりにされずに済みます。
デスクトップ共有にはもう一つ、リモートコントロール機能もあります。これは相手方のコンピュータをこちらから操作するという物で、「使い方がわからない」と悲鳴を上げている人に教えるときなど便利です。ただspreedの場合、どうやら会議主催者(あるいはプレゼンター?)のみがコントロール出来るようです。この点はプレゼンターに対してすべての人がリモコン要求を送ることの出来るWebExに比べるとわかりにくいと感じました。WebExの場合、目の前の共有画面に対してリモコン要求を送るので非常に直感的ですが、spreedでは「xxさん、ちょっとそっちのPC使わせて」といいながら要求を送るので少し違和感があります。

いろいろ使える

3人利用まで無料ということで、いろいろ気軽に楽しめるのがいいところです。WebExにも2週間限定のお試しパックがありますが、各種の説明が英語なのでちょっと敷居が高いのは否めません。spreedはサービスや説明が日本語化されており、PCにそれほど詳しくない人でも試しながら使えそうです。旅行の写真の自慢を友達にするのもよし、孫の写真を田舎の両親に見せるのもよし、いくらでも応用は思いつきます。今回の会議も、私以外のメンバーはアルコールを片手に参加しました*1
みなさんも試してみてはいかがでしょうか。

*1:私は前の日にちょっとあって、当日は酒を見たくない気分でした

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