6 7 剣客商売

ちょいと読んでみましょうか、と一巻から読んでみました。

剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)

剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)

辻斬り (新潮文庫―剣客商売)

辻斬り (新潮文庫―剣客商売)

なんとなく違和感を感じながらも、やはりズルズルと引き込まれるように読んじゃうんですよね。池波恐るべし。
特徴といっていいのか、時間の進みかたがゆっくりしています。そのため、1巻読むとほんの少し登場人物……例えば長男の境遇が変化します。2冊目でそれがさらに蓄積します。さらに各話での登場人物が再登場し、前回会わなかった人と交差します。弥七のような常連も居れば、姿を消して数話後に再登場して死臭を振りまくものも居ます。
司馬遼太郎をして「町を作り、そこに住んだ」と言わしめるだけあって、どこそこの角を曲がって誰それの屋敷の壁を見ながら歩くと何々の黒々とした瓦屋根が、などという描写はさすがです。
勧善懲悪色が鼻につくのが引っかかりますが、しばらくしたら続きを読みそうです。今のところ先が気になるのは長男ですが、一番好きな登場人物は「まゆ墨の金ちゃん」。彼の変心の下りは際立った光を放っています。