以下、組み込み限定の話です。
Ubuntu 9.10リリース前からEclipseを使ったARMアプリケーション開発*1環境を構築して試していましたが、どうにもすっきりしません。あれこれ試した結果、しばらくUbuntu 9.10とEclipse 3.5は使わないことにしました。以下、試した結果を表で示します。
Ubuntu | Eclipse | gdb | コメント |
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9.10 | 3.5 sr1 | arm-none-eabi-gdb | 普通に起動するとボタンが効かなくなる*2。OpenOCDへの接続が異常に遅い |
9.10 | 3.5 (repositry) | - | CDTをインストール出来ない |
9.10 | 3.4 sr2 | - | インストール後起動に失敗する |
9.10 | コマンドライン | arm-none-eabi-gdb | ○ |
9.10 | コマンドライン | arm-none-eabi-gdbtui | ○ |
9.04 | 3.5 sr1 | arm-none-eabi-gdb | OpenOCDへの接続が異常に遅い |
9.04 | 3.4 sr2 | arm-none-eabi-gdb | ○ |
- armのgdbはCodesourcery 2009q1-161のもの(6.8.50)
- 「CDTのインストール」とは、"Hardware Debugging"機能のインストールを含む
- 断ってない限り、EclipseはEclipse.orgからダウンロードしてインストールしている
実験結果はここ一週間くらいに渡って行ったものです。その時点でubuntuは最新のアップデートをかけていますが、今日の時点での最新ではありません。
コマンドライン・デバッガは問題無く起動し、ターゲットCPUに接続出来ます。つまり、OpenOCDへの接続が遅いというのはEclipse 3.5の問題でしょう。さらに、Ubuntu 9.10自体にもEclipse 3.5のボタンが効かなくなるとか、パッケージされているEclipse 3.5でCDTが使えないとか、Eclipse 3.4が起動出来ないという問題があります。
当面、Ubuntu 9.04 + Eclipse 3.4 sr2で行くことにしました。