54 55 チャイルド44

スターリン時代のソ連を題材にとったミステリ小説です。

チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

チャイルド44 下巻 (新潮文庫)

チャイルド44 下巻 (新潮文庫)

第二次大戦前、ソ連の田舎町で食うや食わずの生活をしていた兄弟から話がはじまります。
主人公が現れるのはずっと後。延々と全体主義体制下での息苦しい描写が続いて読むほうが疲れ果てたころ、上巻の終わりでようやく主人公が事件そのものに触れます。あとはスピーディーな展開。
上巻の息苦しい展開のおかげで、下巻の展開は恐ろしくきわどく感じます。とにかく、前後左右あらゆる方向に地雷があるような中、主人公が一歩踏み出すたびに読者は震えあがります。核となっているストーリーは比較的ありがちな「犯罪の核心に触れようとする主人公が警察から追われる」話です。が、舞台が舞台だけでに素晴らしく緊迫する物語に仕上がっています。
お勧め。