ハインラインの考え出したもの

古典SFの巨匠、故 R.A.ハインラインは作品だけではなく作品中で作り上げたいろいろなモノが現実社会に影響を与えています。ちょっとリストアップ。

ウォーターベッド
異星の客 (創元SF文庫)に登場。後日、ある人がウォーターベッドの特許を提出したのですが、特許庁がこの作品を盾に拒絶したという武勇伝つき。ちなみに、「異星の客」のあとがきには「ヒッピーのバイブルになった」と書かれていて(ほんまかいな)と思ったのですが、ビリー・ジョエルの「ハートにファイア」の中でも歌われています。社会現象になったのは本当らしいです*1
動く歩道
短編「道路を止めてはならない」に登場。
ウォルドー装置
短編「ウォルドー」に出てきた遠隔マニュピレーターで、操縦者の手の動きをそっくり真似るのが特徴。深海作業用の潜水服で使われていました。旧動燃でも同じような装置を目にしたことがあります。おそらく知らないところでもたくさん使われているのでしょう。
パワードスーツ
ウォルドー装置の延長にある「着る」動力装置です。宇宙の戦士 (ハヤカワ文庫 SF (230))に登場。アニメや映画に広く使われたのでご存知の方も多いはず。エイリアン2リプリーが最後にクイーンと対決するシーンに使ったのは作業用パワードスーツでした。古い話ではアニメ映画「クラッシャー・ジョー」にも出てきましたし、広い意味では「ジャンボーグ・エース」もパワード・スーツかもしれません。
自律掃除機
夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))に出てきた「文化女中器*2」のイメージそっくりの自律掃除機を羽田空港で見て驚いたことがあります。
TANSTAAFL
There Ain't No Such a Thing As A Free Lunch.月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 207)に出てくる慣用句。「持ちつ持たれつ」を規範にしたようなものですが、ぐぐると、びっくりするくらい使われています。

*1:チャールス・マンソン云々でずいぶん…

*2:これは名訳だと思う

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