こたつのヒーターを付け替えた

昔の話。新入社員社宅の入居期限が切れて、相模原に部屋を借りて移り住みました。「あーやっぱり畳の部屋はいいぜ」などと言っていたのですが、もともとワンルームに住んでいましたので荷物らしい荷物がありません。やがて冬が来ても私の部屋は殺風景なままでした。
さて、一度実家にお邪魔したことがある友人が
「酔漢の部屋にはこたつもストーブも無い」
と、話したところ、お母様が
「冬の一人暮らしにこたつもないとは」
と、哀れに思い、いらなくなったこたつとストー*1を私にくださったのでした。15年以上前の話です。
先週、そのこたつが壊れました。
こたつは現在家人が使っているのですが、「強」に入らなくなったとのこと。どうやらヒーターが壊れたようです。買い換えだな、と思っていたのですが、聞けば当世は交換用のヒーターを売っているとのこと。櫓そのものは古典的な暖かみのあるモノなので、それを利用してヒーターだけ変えれば、安価で、しかも安っぽくないこたつのできあがりです。

「メトロ電気、聞いたこともない。」
と、思ったら我が家の三菱製のこたつのヒーターに、しっかりと「メトロ」と書いてありました。OEM元だったんですね*2。メトロ電気のWEBページによれば、ヒーターのサイズと穴位置はおおむね規格化されているので、交換は簡単とのこと。規格化っつーか、メトロ電気が同じサイズのヒーターを各社に供給したんでしょうね。
使っていたこたつはこんな感じ。古典的です。

これにAmazonで早速購入した新しいヒーターを乗せてみました。

厚さ違いすぎワロタ。こたつってのは足を入れると「がりっ」とやるものだと思っていたのですが、いつの間にか時代はピザボックスヒーターにかわり、そして大手はみんな撤退してしまっていたのでした。
さて、早速取り付けなのですが。ここで大仕事が待っています。あらかじめの調査で、我が家のこたつはメトロ電気の言うところの標準的なサイズ、29cmの桟幅があるとわかっています。が、ねじ穴の間隔があっていません。そのため、新たなねじ穴を開ける必要がありました。ところが、こたつの櫓ってのは、ご存知のとおり、狭かったり天板が付いていたりします。手持ちの電気ドリルで所望の位置に垂直の穴を開けることが出来ません。こうなると、桟にヒーターを沈めるのはあきらめて吊るしかありませんので、あらかじめハンズでL字金具を買って準備していました。
で、あらためて現物をあわせてみると、説明では詳しく書かれていなかった予備穴があり、うまいこと我が家のこたつのねじ穴とあうようです。ということで、こたつに突き刺さっている4本のねじを抜き取りにかかります。これがまた難物でした。
このねじ、沈頭なのはよいとして、頭にドライバー用の溝が切っていません。どうもたたき込んでいるようです。で、反対側には穴がえぐってあって、ボルトが深々と締め込んであります。しかもご丁寧にねじロックまでして。いやぁ、日本製品って細かいところまで手抜きがないですわ。単車用のレンチなどを持ち出して、知恵と勇気で格闘すること20分。ようやくボルトが外れます。
さて、ねじを引き抜き…引き抜けません。相当強く木が噛んでいるようで、ペンチの頭で叩いたくらいではびくともしません。仕方がないので櫓を表に持って行き、金槌でねじを叩いてようやく取り外せました。ふぅ。
これでヒーターを取り付けられるくらいなら、ブログには書きません。取り付け位置に可動桟という木の棒があって、邪魔をしています。この棒、実に上手い仕掛けになっていてヒーターを取り付けるのも交換するのも楽になっています。いやぁ、日本製品は生産性も保守性も考え抜かれてますわ。しかし、他社製ヒーターが取り付けられません(^^; 仕方がないので金鋸で切断。除去。
これでようやくヒーターを…奥まで入らない orz。天板の真下に一本薄い桟が補強に入っています。これも金鋸で切断。除去。
そんなこんなで格闘すること数十分。ようやくヒーターをねじ止めできました。さ、ソケットにコードを挿…挿入できません。ヒーターのコードを挿入するソケットが桟に隠れて差し込めないのです。メトロ電気の説明では、こたつの櫓にはコードを通すためのクボミがあります。が、ヒーターがばかでかい我が家のこたつはそんなクボミ無しでも余裕でコードを取り出せていたのでした*3
大型のカッターを片手に悪戦苦闘すること15分あまり。ようやく作業がおわりました。

薄い。本当に薄いです。こたつってこんなに広かったっけ?と思うほど足が自由になりました。ヒーターも暖かく、家人の評判も上々です。
取り外したヒーターは、刻印から判断するに1981年製です。実に27年間も働いてくれました。お疲れ様。

*1:友人はめでたくもその年、彼女とゴールイン

*2:それでも三菱の刻印がしてあって、その辺、コストよりプライド古き良き時代

*3:ちなみに旧ヒーターとコードの接続はねじ止め。一回修理したことがある