Windows Liveの同期について(その3 : Windows Live Mail )

1年ほど使ったものの、Outlook Connectorは完成とは言い難い状態なので、新しい方策を探すことにしました。ITサービスの例に漏れず、一年も目を離すとMicrosoftの製品はがらりと変わってしまうことがあります。
最初に目をつけたのはWindows Vistaの新アプリケーション群です。VistaにはWindows Mail、Windows アドレス帳、Windows カレンダーといったアプリケーションが最初から付いており、ページの余白に困ったVista紹介記事でもよく触れられていました。
新機能だし、Liveに対応しているだろうと思って試したのですが、これがもう、箸にも棒にもかからないってやつです。NokiaのPC Syncはこれらのアプリと同期をとれるのですが、肝心のアプリがLiveサービスとの同期にまったく対応していません。
仕方がないので調べてみて、Windows Live Mailが有望に思えました。

Windows Live Mail

Windows Live MailはWindows XPおよびWindows Vista用の追加アプリとしてMicrosoftが配布しているアプリケーションです。
試しに追加してみると、Hotmailときちんと同期出来ます。また、UIFもかつてのOutlook Expressよりだいぶましになっており、曲がりなりにもコメントツリーらしきものを表示することが出来ます*1複数アカウントにも対応していますので、私の要望も満たすことが出来ます。カレンダーの同期はありませんが、とりあえず目をつむります。使い勝手は割と良さそうです。
ただし、このアプリには大きな疵があります。それを説明するには次の図を見てもらう必要があります。

Windows Live MailはWindows Live Hotmailサービスときちんと同期します。しかし、Windows VistaWindows アドレス帳とは同期しないのです!一方で、NokiaのPC SyncはWindows Live Mailとは同期しません。これはひどく馬鹿馬鹿しい図に見えます。私はWindows アドレス帳やWindowsカレンダーはMicrosoftの新世代データストアだと思っていましたが、Microsoft自身そう思っていないのかもしれません。
結局、Nokiaの携帯との間でデータを同期するには定期的にエクスポートとインポートを行うしかありません。そんなことはしないという結論は数年前に出しています。

Windows Live Mail Beta

さて、Windows Live Mailはカレンダーの同期機能を持っていません。しかし、昨年の末頃に出たベータ版はWindows Live Calendarとの同期機能を持っています。試しに入れてみたところ、確かに同期しますが、上に列挙したWindows Live Mailの欠点はそのままです。また、やはりWindows カレンダーとの同期機能はありませんでした。さらに、メールとカレンダーは同じウィンドウの中で切り替えられるのに、アドレス帳は別ウィンドウがポップするというちぐはぐな設計になっています。
Windows Live Mail Betaは、昨年終わり頃に配布が始まったあと、一切アップデートが加えられていないようです。一方でWindows Live Mail自身はアップデートが継続されています。Betaは置いてきぼりなのでしょうか。心配していましたが、どうやらWindows Live Essentialsに含まれるWindows Live Mailでは、カレンダー同期を使えるようです。
最後に、このソフト(Beta)を使っていて久しぶりに文字化けを目にしました。

Windows アドレス帳

実は、Windows Live Mail ( betaも)のアドレス帳とWindows アドレス帳には共通の欠点があります。どちらも、名前に読み仮名をつけられません。馬鹿な話で、当然の帰結としてアドレス帳をあいうえお順に並べることは出来ません。あかさたなでクイック分類などという気の利いた機能もありません。こうして作ったアドレス帳を携帯に転送したとき、読み仮名によるインクリメンタル・サーチ無しでどうやってアドレスを選べばいいのか、私には想像が付きません。毎回漢字変換して検索ですか?冗談はやめてください。
(つづく)

*1:コメントツリーは完全なものではない模様