ナチスって何ですか?

字幕すら読めない人が増えて映画産業が脅かされているっていう話。

「読み」だけでなく、中学生レベルの歴史的事実すら知らないというケースも。こうした事情を反映し、アニメだけでなく、実写映画でも吹き替え版が急増。映画業界では「若者の知的レベルがこれほど下がっているとは…」と驚いている

/( ^o^ )\ なんてこったい
「英語なんか聞き取れませんよ」⇒字幕をつける⇒「字幕なんか読めませんよ」⇒吹き替え⇒「ナチスって何?」←今ここ
疑似科学が蔓延して科学リテラシーが低下すると日本の国力が云々なんて迂遠なことを言っている場合ではありません。日本って、角砂糖が溶けるように消えていくんですかね。
ところでナチで思い出した件があります。オーディオマニアってアレな人が多いので、その方面の話を聞くと結構アレな製品とか理論がまかり通っています。その一つがフルエンシー理論。雑誌なんかに取り上げられたこともありますが、信号処理の基礎を勉強していれば「何をかいわんや」というような話です*1。それでも誰かがほめれば売れるのがマニアの世界*2。フルエンシー理論をIC化してしまった会社がありました。もう10年近く前です。会社の名前は新潟精密。バーンといった感じで雑誌にICの写真が掲載されていました。パッケージには誇らしげにロゴが印刷してありました。
NSdap
Nigata Seimitsu Digital Audio Processorの略なんでしょうね。国家社会主義労働者党(NSDAP)じゃなくて。日本ではNSDAPではなく蔑称であるナチスのほうが通りが良いから仕方ないとはいえ、当時はもう検索エンジンもあったんだし、ちっと厚めの英和辞典をひけばわかりそうなものです。
(商標つけるときにはBad Wordを避けようよ)
と、生暖かい気持ちで写真を見ながら苦笑していました。もっとも、基礎になっている理論が理論でしたから、これが大成功して世界に輸出され、「今度は日本がNSDAPの輸出を図っている」と世界から笑われることまでは心配していませんでした。実際売れませんでしたしね。後日、この会社はIntelの関連会社から投資を受けていますから、過去のNSDAPとのかかわりは問題にされなかったようです。へへへ。

*1:学会では単に黙殺された

*2:「俺は自分の好きな音を探しているのだ。いい音をさがしてるんじゃない」と言うのなら、外野が口を挟む話でもないが…