ペンギンになった不思議な鳥

本の感想を書くときには、少しもってまわった枕を書くことにしています。ですのでエントリーのタイトルも幾分ひねりを聞かせているつもりです。しかしながら、いやはや、この本のタイトルは直裁かつひねりが効いていて、降参してしまいました。

ペンギンになった不思議な鳥

ペンギンになった不思議な鳥

一冊全部ペンギンです!ペンギンの発見の歴史から始まって、その解剖学的特長、行動、生活、進化、人間とのかかわりと、非常に広い範囲を納めた本です。この本にはたくさんの驚きが隠されています。

  • ペンギンは断熱性のよい羽毛で覆われているので、逆に放熱が大変。フリッパー*1が放熱器になっており、フリッパーを広げているペンギンがいたら暑がっているということ。
  • 泳ぐ鳥のすべてが水の中で羽ばたくわけではない。ウやカイツブリは脚で泳ぐ。
  • 結構遊び好きらしい。
  • 信じられないほど大食い

後半は人間がこの鳥に行った凄惨な仕打ちの歴史が紹介されており、気分が沈みます。しかし、あちこちに愉快で分かりやすい絵がちりばめられているほか、どこもかしこもこの愛嬌たっぷりの鳥に対する愛で溢れた本書は、分かりやすい文章や絵もあって読後は幸せな気分になること請け合いです。
とてもお勧め。

*1: